2018-01-01から1年間の記事一覧

裁量労働制実態調査に関する専門家検討会

この19日に標題の会合が開催されたとのことで、あれこれお訊ねもありましたので簡単にコメントしたいと思います。まず現状をSankeiBizから。 裁量労働制を巡る厚生労働省の調査で、不適切なデータが多数見つかった問題を受け、新たな調査方法を議論する同省…

またしても就活ルール騒動

記法が少し違うのかな?いまひとつ思ったようなレイアウトにできないので若干ストレスがあるのですが、まあ追い追い慣れていくでしょう。さて。 経団連の中西会長が9月3日の記者会見で突然「経団連が採用の日程に関して采配すること自体に極めて違和感がある…

Hatena Blogに移行しました

はてなダイヤリーがサービス終了予定とのことでしたので、Hatena Blogに移行しました。 しばらくは、はてなダイヤリーから自動でジャンプするようです。 引き続き、よろしくお願いします。

ジャパンビジネスラボ事件

先週の話ですが、マタハラ裁判ということで話題になった判決が出ました。日経新聞から。判決文を読んでいませんので断片的情報によるコメントになりますがご容赦ください。見当違いのことを書くだろうと思いますがご叱正願えれば幸甚です。 育児休業後に正社…

日本キャリアデザイン学会研究大会(3)

さてもうひとつ、最後に開催された学会主催のシンポジウムについてご紹介したいと思います。「人材育成とキャリア形成−OJTへの多様なアプローチ」と題して、法政の佐藤厚先生のコーディネートのもと、神戸学院の中村恵先生、立教の中原淳先生、JILPTの藤…

日本キャリアデザイン学会研究大会(2)

昨日の続きでこの週末に開催された日本キャリアデザイン学会の感想です。自由論題の3本めは(独)労働政策研究・研修機構(JILPT)の藤本真主任研究員による「65歳定年企業における処遇とキャリアをめぐる取り組み」で、まあ正直あまりキャリアとライフのマ…

日本キャリアデザイン学会第15回研究大会

ということでまずは研究大会の感想ですが上記の経緯により1日めはほぼ会務の方に没頭しており、2日めの自由論題セッションからの参戦となりました。会務はなくなった代わりに酒が残っておりましたが(こら)。 さて私が参加したのは「ワークとライフのマネジ…

日記

日本キャリアデザイン学会の会務があってこれがなかなかに厄介であり、それでもまあこの週末の研究大会の際の総会でとりあえず一山越えることは越えました(まだこれから相当の作業量はあるのですが)。想定した範囲の中ではもっとも穏当に事が運びましたの…

スポーツボランティア

もう8月も終わろうとしているわけですが例年この時期にスポーツネタを書くのがなかば定例化しているので今年も書こうかと思います。なにかというと私のTwitterのタイムライン上に東京2020のボランティアについて「ブラックボランティア」などとdisるツイート…

経団連『2018年版日本の労働経済事情』

(一社)経団連事業サービスの讃井暢子さんから、日本経済団体連合会『2018年版日本の労働経済事情−人事・労務担当者が知っておきたい基礎知識』をお送りいただきました。ありがとうございます。日本の労働経済事情―人事・労務担当者が知っておきたい基礎知…

労務行政研究所『HRテクノロジーで人事が変わる』

労務行政研究所の石川了さんから(だと思う)、同所編『HRテクノロジーで人事が変わる−AI時代における人事のデータ分析・活用と法的リスク』をお送りいただきました。ありがとうございます。HRテクノロジーで人事が変わる作者: 労務行政研究所出版社/メ…

脇坂明『女性労働に関する基礎的研究』

「歌う労働経済学者」脇坂明先生から、『女性労働に関する基礎的研究−女性の働き方が示す日本企業の現状と将来』をご恵投いただきました。ありがとうございます。女性労働に関する基礎的研究 女性の働き方が示す日本企業の現状と将来作者: 脇阪明出版社/メー…

東京医大の女性差別

もうひとつ、絶賛炎上中のこれも書いておきます。タグをどうするか迷った。 東京医科大(東京・新宿)が医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが2日、関係者への取材で分かった。一部の男子学生に加点をした…

ベトナム人介護労働者受け入れへ

続いてはこれかな。だいぶ旧聞ですが、 政府はベトナム政府と同国からの介護人材の受け入れ拡大で合意した。政府は1年以内に3000人、2020年夏までに1万人の数値目標を設け、ベトナム側もこれに協力する。期限と受け入れ数を掲げ、環境整備を急ぐ。介護分野…

厚生労働省分割論

次はこれです。すげえ久々の行政タグ。 自民党は今月にも厚生労働省の分割を念頭に置いた提言を安倍晋三首相に渡す。これを受け、政府は分割への検討を本格化する。2001年に誕生した厚労省は働き方改革など新たな政策需要に対応しきれていないと判断した。政…

サマータイム

まずはこの件から。 安倍晋三首相は7日午前、2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長と首相官邸で会談し、全国一律で時間を早めるサマータイムの導入を検討するよう自民党に指示する考えを示した。森氏が大会期間中の暑さ対策としてサマ…

あれこれ

一段落したかと思ったところ日本キャリアデザイン学会の会務が思いのほか間際に迫ってきていてまたしばらく間があいてしまいました。この間もなにやらあれこれと起きていてご意見照会も頂戴しているのですが、あまり長々と書く時間もないので一言ずつ簡単に…

ワークス研究所JPSEDシンポジウム2018「「社会人の学び」を解析する」

ワークス研究所の中村天江さんにお招きいただきましたので標記イベントに参加してまいりました。ワークス研究所が一昨年にスタートさせた大規模パネル調査「全国就労実態パネル調査(JPSED)」の結果にもとづくシンポジウムで、今年のテーマは社会人の「学び…

北岡大介『「同一労働同一賃金」はやわかり』

社労士の北岡大介さんから、ご著書『「同一労働同一賃金」はやわかり』をご恵投いただきました。ありがとうございます。「同一労働同一賃金」はやわかり (日経文庫)作者: 北岡大介出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2018/07/25メディア: 新書この…

連合が朝日新聞に抗議

さて大会も終わり期間中の積み残しもほぼ片付いたということでこの間のできごとについて書きたいと思います。本日はまず、御意見照会を頂戴していることもあり、連合が朝日新聞に激おこの件を取り上げます。私としてはかなり珍しいことに(笑)これに関して…

外国人労働者の新在留資格

これについても意見照会をいただきましたので書きたいと思います。骨太の方針に織り込まれたのをふまえて検討組織を設置するという流れになっているようですね。 菅義偉官房長官は11日の記者会見で、外国人労働者の受け入れ拡大をめぐり、必要な法整備などを…

働き方改革関連法案、成立

ということで7月進行もようやく落ち着きましたのでこの間のあれこれについて簡単にコメントしていきたいと思います。まずはなにかと騒動のあったこれですがどうにか成立にこぎつけたようでまずはご同慶であり、関係者のご尽力に敬意を表したいと思います。な…

2018年労働政策研究会議(3)

年末進行より過密な7月進行(謎)。ひどく間が開いてしまいましたが6月17日に開催された標記会議の感想の続きです。午後のパネルディスカッションは「従業員の発言システムをめぐる現状と政策課題−労働者代表制を手掛かりに」をテーマに開催されました。 ま…

2018年労働政策研究会議(2)

昨日の続きで、17日に開催された標記会議の感想を書いていきます。自由論題の3つめは、JILPTの藤本真主任研究員から「小企業で働く人々のキャリア展望と能力開発活動−なぜ小規模企業勤務者は乏しい能力開発機会を問題と感じないのか」と題して報告がありまし…

2018年労働政策研究会議(1)

この17日に開催されたので参加してまいりました。開催校は明治大学で永野仁先生が段取りしておられましたが、永野先生は昨年は準備委員長を務めておられ、二年連続でまことにお疲れ様でした。 http://www.jirra.org/kenkyu/frame.html さて午前中は3会場に分…

JILPT様より

(独)労働政策研究・研修機構様から、最近の研究成果をお送りいただきました。いつもありがとうございます。 すべて、機構のウェブサイトからお読みになれます。 http://www.jil.go.jp/institute/index.html 【労働政策研究報告書】No.200(2018年3月) キ…

ハマキョウレックス事件・長澤運輸事件最高裁判決

注目の2事件の最高裁判決が出ました。 正社員と非正規社員の待遇格差が、労働契約法が禁じる「不合理な格差」に当たるかが争われた2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は1日、「不合理か否かの判断は賃金総額の比較のみではなく…

日本労働研究雑誌6月号

労働政策研究・研修機構様から、日本労働研究雑誌6月号(通巻695号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。日本労働研究雑誌 2018年 06 月号 [雑誌]出版社/メーカー: 労働政策研究・研修機構発売日: 2018/05/29メディア: 雑誌この商品を含む…

八代尚宏『脱ポピュリズム国家』

八代尚宏先生から、最新著『脱ポピュリズム国家−改革を先送りしない真の経済成長戦略へ』をご恵投いただきました。ありがとうございます。脱ポピュリズム国家 改革を先送りしない真の経済成長戦略へ作者: 八代尚宏出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日…

日本労働法学会誌131号

日本労働法学会から、学会誌131号が送られてまいりました。タイトルは「雇用社会の変容と労働契約終了の法理」で、昨年秋に小樽商大で開催された大会における同名の大シンポの記録が中心です。読むと非常に興味深い内容が続いているので参加できなかったのが…