経団連『2018年版日本の労働経済事情』

(一社)経団連事業サービスの讃井暢子さんから、日本経済団体連合会『2018年版日本の労働経済事情−人事・労務担当者が知っておきたい基礎知識』をお送りいただきました。ありがとうございます。

経団連が2014年以降毎年刊行している、人事・労務部門の初任担当者向け解説書の最新版で、働き方関連法など最新の状況をカバーしています。「労働経済事情」とのことですが労働経済の記述は最初の1割だけで、3分の1以上が労働法制の解説にあてられており、人事管理の解説も充実していて若干書名に偽りありの感がなくもありません(いい意味で)。分量は少ないながらも集団的労使関係や社会保険などの概説もあり、初任者が入門書として座右に置くには手頃な一冊といえるでしょう。その上で、自分の担当分野についてはさらに専門的な解説書で学ぶことが望ましいように思われます。学部の人事管理論の副読書としても適切かもしれません。