2007-01-01から1年間の記事一覧

日記

やれやれ、ようやく越年できそうだ。というわけで、1月6日まではお正月休みにします。

今年の10冊(2)

きのうの続きです。 野川忍『わかりやすい労働契約法』 わかりやすい労働契約法作者: 野川忍出版社/メーカー: 商事法務発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 35回この商品を含むブログ (9件) を見る野川先生は同時に本格的な教科書も出されましたが、…

今年の10冊(1)

このところブログが止まってしまっていますが、とりあえず例年のこれだけは早いうちに上げておきたいので先に書いておきます。追い追い、キャッチアップをはかりたいと思います。回数を稼がなければいけないので、2回に分けます(笑)。なお特に順位をつけ…

スウェーデンの富裕税廃止

今朝の日経から。 欧州で資産課税を軽減する動きが相次ぎ始めた。スペインとスウェーデンは来年、一定以上の資産を持つ個人に課す「富裕税」を廃止。ルクセンブルクでも同様の課税をやめた。各国とも国内に一定の富裕層を抱えており、その消費や投資を促して…

処遇改善へ声を上げて

またしても夕刊から。土曜日の夕刊です。「日時計」というコラムで、(貴)と署名があります。 ▽…「ハローワークの紹介条件と実態が違いすぎる」「内容不明の手数料が日給から引かれる」。日本労働組合総連合会(連合)の非正規労働センターが先日実施した集…

残業代未払いで社長が引責辞任

今日の夕刊から。最近、夕刊が面白い。 家電量販店大手エディオン傘下のミドリ電化(兵庫県尼崎市)は二十一日、従業員の残業代の未払いを指摘されていた問題を巡り、木谷雅彦社長(64)ら取締役四人が同日付で辞任すると決めた。後任社長には執行役員の中…

職場のストレス、「要求・裁量・支援」で測定

きのうの夕刊から、下光輝一東京医科大学教授(公衆衛生学)のインタビュー記事です。 ――ストレスが大きいのはどのような人ですか。 「職業上のストレス要因は『仕事の要求度』と『裁量の自由度』という二つの尺度でとらえ、これに『社会的支援』を併せて評…

障害者雇用率、パートにも適用

きのうの夕刊から。 労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)障害者雇用分科会は十九日、障害者雇用の拡大を求める意見書をまとめた。パートなど短時間勤務の障害者を企業が雇った場合も、新たに法定雇用率の算定に含められるようにする。法定雇用率を下回っ…

人材サービス、成長踊り場に

今朝の日経から。 派遣や紹介など人材サービス各社の成長が踊り場に差し掛かった。主要企業の業績が失速、株価も低迷が続く。成長を後押ししてきた人材不足が一転、コスト増など逆風になってきたためだ。中長期的には成長が見込まれるが、各社横一線の拡大と…

春闘セミナー?

日経ビジネススクール主催のシンポジウムの告知が今朝の日経新聞に掲載されていました。別に、宣伝するつもりはないのですが…。 激変する雇用・労働環境の中、中長期的に持続可能な企業・社会の実現を目指して、労使の主役と労働経済学の専門家が解決策を探…

社会保障国民会議

今朝の日経から。 政府・与党は十三日、公的年金など社会保障制度の給付と負担のあり方を政官民の代表で議論する「社会保障国民会議」を新設する方向で最終調整に入った。経済界、労働界の代表や学識経験者を招き、年金・医療・介護など社会保障全般について…

今年の冬賞与

今朝の日経から。 日本経済新聞社が十二日まとめた今年冬のボーナス最終集計では全体の伸び率が低下するなか、業種ごとの差が拡大している。精密機械、造船、医薬品が三%超の伸びを維持する一方で、自動車・部品が八年ぶりにマイナスになるなど主要三十六業…

医師不足

今朝の日経から。 大阪地裁は今年五月、愛媛県新居浜市の十全総合病院に勤めていた麻酔科医(当時28)の自殺は過労が原因だとする判決を下した。病院側は大阪高裁に控訴したが、「近隣病院が医師不足で診療科を減らしたあおりで患者が急増し、医師の労働環…

ユーロ高

日曜日の日経から。 フランスで最近、急速に普及しているのが「雇用小切手(CESU)」。家事や子守、介護などで人を雇った際、支払いに使う専用の小切手だ。 家事サービスの潜在需要は大きいが、個人が人を雇うと税申告など煩雑な手続きが必要になる。そ…

企業選べぬ学生が増加

週末の日経から。 各社が学生向けに業界や就職活動の情報提供を積極化しているのは、「一人では企業を選べない学生が増えた」(一橋大学の谷本寛治キャリア支援室長)ことが背景にある。売り手市場で切迫感も薄れ、大量の採用関連情報があっても企業の研究・…

幹部育成の副作用

もうひとつ。 経営再建中の三洋電機。四年前に始めた「次世代経営者候補制度」がいつのまにか姿を消した。会社の未来を担う人材を公募、商社などから百人近くを迎え入れた。しかし生え抜き組から不満が噴出。選ばれた側も重圧に負け「半数近くが辞めていった…

日本郵政、4年で2万人削減表明

こちらは今日の日経から。 日本郵政(西川善文社長)は六日、傘下の郵便事業会社と郵便局会社の社員を二〇〇八年度からの四年間で約二万人減らす人員削減計画試算を参院総務委員会で正式に明らかにした。定年退職者を新規採用で穴埋めしない自然減に加え、早…

キャリア官僚志望者4割減

きのうの日経から。 エリートの代名詞だった国家公務員1種(いわゆるキャリア官僚)の志望者が減り続けている。二〇〇六年度の1種試験の申込者数は二万六千人で、ピークだった一九九六年度(四万五千人)に比べ四割も減った。〇七年度の申込者数は二万二千…

主流に背向ける男

一昨日の日経新聞から。 来春入社に向けて「一般職」の採用を再開した会社で異変が起きた。 九年ぶりに一般職採用を復活した丸紅。採用・人材開発課長の小山秀明(44)は応募者の名簿を見て目を丸くした。約千人の応募者の中に男子学生が数十人含まれてい…

FUNKY MONKEY BABIES『ちっぽけな勇気』

えーと曲名は二重カギ括弧でいいのだろうか?ちっぽけな勇気アーティスト: FUNKY MONKEY BABYS出版社/メーカー: Dreamusic発売日: 2007/05/23メディア: CD クリック: 14回この商品を含むブログ (22件) を見る今年の5月に発売されてヒットしたそうです。ファ…

キャリア辞典「テレワーク」(4)

「キャリアデザインマガジン」第68号のために書いたエッセイです。以下に転記します。 この9月に発表された経済財政諮問会議の労働市場改革専門委員会の第2次報告は、外国人労働に関わる制度改革とともに「テレワーク(在宅勤務)促進のための労働法制の見…

福井秀夫・大竹文雄編著『脱格差社会と雇用法制』

「キャリアデザインマガジン」第68号のために書いた書評を転載します。脱格差社会と雇用法制―法と経済学で考える作者: 福井秀夫,大竹文雄出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2006/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (9件)…

労働政策・考(4)高齢者雇用促進

産労総研の「賃金事情」誌に連載している「労働政策・考」の第4回で、2007年11月5日号(No.2530)に掲載されました。以下に転載します。 今年度から、厚生労働省が「70歳まで働ける企業」推進プロジェクトをスタートさせました。昨年5月に発表された再チ…

2002年5月21日 小杉礼子「学卒者の就労、再設計を 正社員以外も支

小杉礼子「学卒者の就労、再設計を 正社員以外も支援 職業能力培う機会幅広く」2002年5月21日 これは玄田有史『仕事の中の曖昧な不安』によって若年雇用問題への関心が大きく高まる中での政策提言です。 学校から職業への移行は従来「就職」ととらえられてき…

2002年5月13日 樋口美雄「パート労働、格差是正急げ 正社員と均衡

樋口美雄「パート労働、格差是正急げ 正社員と均衡処遇 中間的雇用形態も拡大を」2002年5月13日 非正規雇用の拡大にともない、いわゆる正社員との賃金格差を問題視する声が大きくなってきた時期でした。そうした中で、この年の2月に厚生労働省のパートタイ…

2001年12月26日 手塚和彰「雇用確保、欧州は時短で 賃金下げ仕事共

手塚和彰「雇用確保、欧州は時短で 賃金下げ仕事共有 同一労働なら同じ処遇に」2001年12月26日 不良債権の最終処理にともなう雇用不安への対処として、ワークシェアリングが注目されていた時期でした。翌2002年3月には、厚生労働大臣坂口力氏、日本経営者団…

2001年8月24日 太田聰一「若年失業増に対策急務 不本意就業を削減

太田聰一「若年失業増に対策急務 不本意就業を削減 訓練充実や企業に優遇策」2001年8月24日 玄田有史『仕事の中の曖昧な不安』が出るのがこの年の12月で、若年雇用問題がようやく注目されはじめた時期でした。 (1)若年失業者やフリーターが急増している原…

2001年8月22日 大竹文雄「不足する公的分野で増員 市場機能の基盤

大竹文雄「不足する公的分野で増員 市場機能の基盤に 失業期間短く、転職を支援」2001年8月22日時あたかも、不良債権の最終処理で膨大な失業が発生するであろうとの試算が世を騒がせていた時期でした。 (1)不良債権の最終処理や構造改革で多数の人が失職…

2001年8月15日 清家篤「職業人生、60歳代半ばまで 雇用・年金改革

清家篤「職業人生、60歳代半ばまで 雇用・年金改革促す 市場通じた雇用保障急務」2001年8月15日 11月18日のエントリで予告しましたが、予告通り(?)21世紀初頭の日経新聞「経済教室」からご紹介しましょう。まずは2001年8月15日付日経新聞朝刊に掲載された…

ワーク・ライフ・バランスの使い道

これも1週間ほど前の記事ですが。 ミュンテフェリング独副首相兼労働社会相が十三日、辞意を表明した。理由については、記者会見で「妻との生活を重視したい」と説明。がんで闘病生活を続ける夫人の看護を優先する姿勢を示した。後任は同じ社会民主党(SP…