北岡大介『「同一労働同一賃金」はやわかり』

社労士の北岡大介さんから、ご著書『「同一労働同一賃金」はやわかり』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

北岡さんは昨年の今頃同じ日経文庫から『「働き方改革」まるわかり』を上梓しておられるのですが、こちらは労働時間規制の話が中心で、賃金などの話は情報も少なかったこともあってかほとんど触れられていませんでした。その後、法案審議に加えてこの6月には賃金関連でも長澤運輸とハマキョウレックスの最高裁判決が出たこともあってある程度見通しも立つようになったため、さっそく本書の出版となったようです。まあある程度予想はできたとはいえ、しかし最高裁判決から2か月も経たないうちに出版にこぎつけているわけで相変わらず仕事速いなあ。
内容的にはまず今回の法改正における不可思議な「同一労働同一賃金」という概念を整理し、(現実にはこれから政省令の審議会審議もありまだ読めないところもあるわけですが)すでに施行まで2年(中小企業は3年)を切っている現在、施行までに取り急ぎ対応すべき事項と中長期的に対処すべき方向性を解説しています。パート・有期労働者からの質問に対する模範解答例なども用意されていて、これから準備に取り組む実務家にとってはたいへん役立つ本といえそうです。