採用・就職

採用と大学教育の未来に関する産学協議会中間とりまとめ

これに関しては先週から日経新聞が大騒ぎ熱意をもって報じておられ、昨日はついに社説でもこれを取り上げておりますな。 新卒一括採用が企業の成長を阻んでいる 経団連と大学側が専門性を重視した通年採用の拡大など、人材採用の多様化を進めることで合意し…

滴滴、共産党員1000人採用

採用の話なので一応労働関連ということで(笑)。これも今朝の日経新聞からです。 中国配車アプリ最大手の滴滴出行は顧客安全向上の一環として中国共産党員1000人の募集を始めた。滴滴は乗客の殺害事件が相次いだため、コールセンターなど社内の顧客サービス…

売り手市場続く

今朝の日経新聞で、新卒就職戦線の近況が報じられていました。 日本経済新聞社が14日まとめた2019年度採用状況調査で、主要企業の大卒採用の内定者数(19年春入社)は18年春入社実績比で1.4%増だった。8年連続の伸びだが、業務の自動化を進める銀行は16.1%減…

就活ルール見直しの危うさ

中西会長会見での見直し発言から1か月そこそこという拙速さもとい迅速さで経団連の採用活動ルール廃止が決まったようです。日経新聞から。 経団連は9日、大手企業の採用面接の解禁日などを定めた指針を2021年春入社の学生から廃止することを決定した。今の指…

「またしても就活ルール騒動」フォロー

先日のエントリに関して読者の方から情報提供をいただきましたのでフォローを書こうと思います。例の中西経団連会長の「就活ルール見直し」発言ですが、経団連のウェブサイトにある記者会見要録ではこのようになっています。 経団連が採用選考に関する指針を…

またしても就活ルール騒動

記法が少し違うのかな?いまひとつ思ったようなレイアウトにできないので若干ストレスがあるのですが、まあ追い追い慣れていくでしょう。さて。 経団連の中西会長が9月3日の記者会見で突然「経団連が採用の日程に関して采配すること自体に極めて違和感がある…

グレードとセグメント

昨日のエントリ(海老原嗣生氏のさりげなく大胆な提案http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20150824#p2)に、hamachan先生から「グレードではなくセグメント」とのトラックバックをいただきました。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-0272…

海老原嗣生氏のさりげなく大胆な提案

職場の回覧で「週刊エコノミスト」8月25日号が回ってきました。一応まだ最新号かな。表紙に大書された特集は「大学と就活」。ということでパラパラと読んでみたのですがあまり面白くなかった(笑)。そんな中で海老原嗣生氏の1ページものの記事がいつもなが…

労働条件を聞いてくる学生は願い下げ?

もう一本就活ネタで、私のTwitterのタイムライン上を標記記事が賑わせておりましたので読んでみました。「キャリコネニュース 社員の口コミが記事に。」というもののコンテンツのひとつのようで、タイトルは「「労働条件を聞いてくる学生は願い下げ」 人事の…

就職活動の長期化対策

さて先週のエントリで書くと申し上げましたので書こうかと思います。ネタは大学新卒の採用日程変更をめぐる日経の社説で、8月1日の解禁日にあわせて掲載されました。なお今回はあらかじめhamachan先生のブログを確認した(笑)ところこれは取り上げておられ…

「就活かえって長く」6割

今朝の日経新聞から。 就職活動の新たなスケジュールが今季から導入されたことで「学生の就活期間が長くなった」と考える大学が59%に上ることが25日、文部科学省の調査で分かった。授業や卒論に支障が出ると懸念する声も多かった。学生が勉強に専念でき…

東洋経済のL型大学特集(続)

きのうの続きで、本日は有識者4氏のインタビュー記事をご紹介したいと思います。「人事コンサルタント」の城繁幸氏、東大の本田由紀先生、育て上げネットの工藤啓氏、元鳥取県知事で元総務省の片山善博先生という顔ぶれで、なかなか考えられた人選と言う感じ…

東洋経済のL型大学特集

思い返してみるに私は大学で簿記・会計を学びました(ちなみに経済学部)。そもそも会計は選択必修科目でしたし(別の科目だったかもしれませんが)繰延資産とか後入先出法とか勉強した覚えがあります。試験問題は貸借対照表の意義と解説だったなあ。なるほ…

日本テレビの内定取消、和解へ

日経にかまけていて遅くなりました(笑)。昨年末に話題になり、このブログでも取り上げた日本テレビの内定取消事件ですが、アナウンサーとして入社することで和解が成立したとのことです。まずもって円満解決がはかられたようでご同慶です。 ホステスのアル…

アナウンサーの内定取消

わが家の平日朝の光景として私がテレビ東京の「モーニングサテライト」を見ながら出勤の準備をしているとムスメのどちらかが起きてきて自動的に画面が日本テレビの「ZIP!」に変わるというのがあります。お仲間内で話題になるからというのですがそれは私だっ…

新卒一括採用のどこが効率的なのか

都心で外回りすると就活生のみなさんの姿が目立つ時期ということもあってか、本日の日経新聞の社説は新卒一括採用を取り上げていたので読んでみたのですが、ちょっと議論が混乱しているような…。 大学生の就職活動がたけなわだ。採用活動を経団連の自主ルー…

就職受験料

なんかこんなことが。YOMIURI ONLINEから。 来春卒業予定の大学生らの採用を巡り、大手IT企業「ドワンゴ」(東京)が入社希望者から受験料を徴収する制度を導入した問題で、厚生労働省東京労働局が「新卒者の就職活動が制約される恐れがある」として、職業…

採用基準が明確化できるわけがないよね

日経新聞朝刊で「大学開国」という特集記事が連載されていますが、今日の内容が企業の採用と表裏になった非常に興味深いものでしたので備忘的に転載しておきます。 「断念するしかないですね」。2011年5月、九州大幹部13人が参加した入学試験審議会で有川節…

求められる人材

本日の日経新聞朝刊に、企業の採用担当者の座談会が掲載されていました。「旭化成、キリンホールディングス(HD)グループ、日産自動車、日本マイクロソフトの人材開発担当者らが参加。」ということで、それぞれの役職をみても採用第一線の責任者といった…

岩波書店著者の紹介状あるいは岩波書店社員の紹介があること

一部で話題の岩波書店の定期採用を備忘的に転載します。 http://www.iwanami.co.jp/company/saiyo13a.html 募集の種別 2013年度定期採用(経験者含む) 担当業務 出版業務全般 採用人数 若干名 入社時期 2013年4月 (都合のつく方には、上記以前に入社をお…

元財務事務次官

きのうの日経夕刊1面のコラム「あすへの話題」で、津田廣喜早大教授(元財務事務次官ですが)が、そのものずばり「雇用」というタイトルで一文を寄せておられますので備忘的に転載しておきます。 所謂(いわゆる)バブルの崩壊以降、学生の就職は大変である。…

どういう青田買い

さて昨日の続きですが、きのう日経社説に出てきた内定率を、朝日新聞はこんな記事にしています。土曜日の紙面から。 来年春に卒業を予定する大学生の10月1日時点の就職内定率は、過去2番目に低い59.9%となった。大手企業は、外国人留学生や既卒者に…

不況が招いた就職難

日経新聞は本日の社説で『「新卒一括」が招いた就職難』と題して論じています。 大学生の就職活動は今年も長期化している。学業に割く時間は減り、「就活」に苦戦し自信をなくす学生も多い。この状況を改めるには企業の採用改革が必要だ。 文部科学省と厚生…

奥平寛子「新卒採用 問題解決の方法」

岡山大学の奥平寛子先生が、日経経済教室頁の「やさしい経済学」で「新卒採用 問題解決の方法」を連載しておられましたが、本日で最終回となりました。 連載の最後に、これまでに述べた内容を簡単にまとめたい。新卒労働市場には、同じタイミングで一斉に就…

太田聰一先生

日経「経済教室」の「雇用創造 拡大するミスマッチを断つ」シリーズ、本日は(中)ということで慶応義塾大教授の太田聰一先生が登場しておられます。日経がつけたとおぼしきお題は「「大学全入時代」の対策急げ 企業が望む能力育成 一括採用慣行 見直しの時…

やはり抜け駆けが得?

今年は東日本大震災の影響で大手企業が採用活動の開始時期を遅らせました。遅らせなかった企業もありましたので、はからずも採用を遅らせればどうなるのかの社会実験が行われたともいえそうです。その結果はというと、今朝の日経新聞から。「毎コミ」の調査…

大卒採用二桁増

今朝の日経新聞から。私が読んだ版では一面トップで報じられておりました。 日本経済新聞社は19日、2012年春の採用計画調査をまとめた。大卒採用数は11年春比13.7%増と2年連続のプラスで、2ケタ増は4年ぶり。過去の採用絞り込みで生じた人員構成のゆがみの…

それぞれの意見(続)

一日開いてしまいましたが、東京海上日動社長の隅修三氏のインタビュー記事を取り上げてみたいと思います。まずは記事を再掲します。 ――就職活動の長期化が問題になっている。 「日本企業は採用期間を長くしたり短くしたり、規約を作ったり自由にしたりを繰…

それぞれの意見

高年齢者雇用の話を引っ張っている間に、先週の日経新聞で就活関連のインタビュー記事が2日に分けて4本掲載されました。この問題は経済団体間でも必ずしも意見が一致していないということで、11日には経団連と経済同友会の事務局首脳が登場しています。 まず…

初職効果

日経新聞「経済教室」欄の「やさしい経済学」で、首都大の村田啓子先生が「若年雇用問題を考える」を連載しておられます。今回すでに第6回ですが、いよいよ近年のわが国における卒業時の景況とその後の就労状況との関係(初職効果)について紹介されています…