2012-01-01から1年間の記事一覧

今年の十冊

さて年も明けてしまったわけではありますが(このエントリは平成25年1月4日に書いています)、毎年恒例のこれを最終日付で。かような次第で今年も簡単なコメントだけになりますがご容赦ください。例によって同一著者一冊、著者50音順で掲載順に意味はありま…

産政研フォーラム96号

公益財団法人中部産業・労働政策研究会様から、機関誌「産政研フォーラム」96号(2012年冬号)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.sanseiken.or.jp/forum/index_96.html (例によってまだアップされてませんが近日公開と思われます)…

日本労働研究雑誌第630号

独立行政法人労働政策研究・研修機構様から日本労働研究雑誌630号をお送りいただきました。ありがとうございます。2013年1月号ということで、今年は橙色となったようです。 http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2013/01/ 特集は「企業内労働者…

田原咲世『改正派遣法Q&A』

労働開発研究会の末永さんから(だと思う)、田原咲世著『平成24年改正対応改正派遣法Q&Aをお送りいただきました。ありがとうございます。平成24年改正対応 改正派遣法Q&A作者: 田原咲世出版社/メーカー: 労働開発研究会発売日: 2012/12/13メディア: 単行…

西尾久美子『舞妓の言葉』

京都女子大の西尾久美子先生から、ご著書『舞妓の言葉――京都花街、人育ての極意』をご恵投いただきました。ありがとうございます。舞妓の言葉――京都花街、人育ての極意作者: 西尾久美子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2012/10/19メディア: 単行本購…

菅野和夫『労働法第十版』

菅野和夫先生から、ご著書『労働法第十版』をご恵投いただきました。ありがとうございます。労働法 第10版 (法律学講座双書)作者: 菅野和夫出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2012/12/03メディア: 単行本 クリック: 60回この商品を含むブログ (6件) を見るつい…

OECD『若者の能力開発』

岩田克彦・上西充子両先生から、訳書『若者の能力開発−働くために学ぶ』をご恵投いただきました。ありがとうございます。若者の能力開発作者: OECD,岩田克彦,上西充子出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2012/10/16メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を…

40歳定年説がやはりダメだった件

ということで感想を少々。コピペができないので引用が少なくなりこれだけでは何が何やらという感じになるかもしれませんがご関心のむきは中央公論誌におあたりください。上記のとおり図書館で読む分にはまったく損はないと思いますし古代史に興味をひかれる…

中央公論12月号

中央公論編集部のアカウントが「『中央公論』12月号本日発売です。特集「あなたの雇用、明日はあるか」では大竹文雄氏又吉直樹氏が対談。40歳定年制についても掲載しています。」と宣伝ツイートしているのをみて興味をひかれ書店で手に取ったところ大竹先生…

10年程度の休職の制度化と30代の中途採用の実施で足りる

一昨日、昨日と40歳定年制に関する日経ビジネスオンラインの記事を取り上げましたが、思わず昨日の日経朝刊に関連する内容の記事がありましたので備忘的に。 いったん退職して、その間に培ったスキルや経験をいかして再び同じ会社で活躍する人が目立っている…

40歳定年説があまりにもひどすぎる件(続き)

ということで昨日の続きです。40歳定年説の理屈の筋が通っていない件についていくつか書きます。元ネタはこちらです。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120910/236616/ 早速ですが少し引用が長くなりますが、たとえば、 雇用の多様化の実現…

40歳定年説があまりにもひどすぎる件

と、喧嘩を売るようなタイトルをつけるから反発を買うわけですが。 それはそれとして、きのう書いたような経緯で東大の柳川範之先生がお書きになられたという40歳定年制の解説記事を発見したわけです。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120…

小峰先生の微妙なる流動化論

法政大学の小峰隆夫先生が、日系ビジネスオンラインの連載コラムで「日本型雇用慣行について考える」という記事を書かれています。きのう、その第2回が掲載されましたので、ここまでの感想を簡単に書いてみたいと思います。 主眼は今回掲載された第2回ですが…

21世紀政策研究所新書『グローバルJAPAN─2050年シミュレーションと総合戦略』

21世紀政策研究所様から、同所新書『グローバルJAPAN─2050年シミュレーションと総合戦略』をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.21ppi.org/pocket/index.html#28 上記で全文がごらんになれます。慶応の鶴光太郎先生が登場しておられま…

産政研フォーラム秋号

公益財団法人中部産業・労働政策研究会(中部産政研)様から、機関誌「産政研フォーラム」秋号(95号)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.sanseiken.or.jp/forum/index_95.html 冒頭の加藤理事長による追悼文が読ませます。特集は…

日本労働研究雑誌11月号

JILPT様より、日本労働研究雑誌11月号(628号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。 http://www.jil.go.jp/institute/zassi/new/ 次号が出たらこちら http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2012/11/ 今月は恒例のディアローグ…

いただきもののご紹介とお礼をいくつか。最新号のご紹介になりますが実はこの間バックナンバーも都度頂戴していたのにご紹介できずに過ぎてしまいました。まことに申し訳ありません。まずはお詫びします。

労働政策を考える(35)有期労働契約のルール

『賃金事情』誌に寄稿したエッセイを転載します。 有期労働契約をめぐるルールのあり方については、一昨年10月以降労働政策審議会労働条件分科会で1年以上にわたって議論が行われていましたが、昨年末に報告がとりまとめられ、同審議会が厚生労働大臣に建議…

労働政策を考える(34)高年齢者雇用

『賃金事情』誌に寄稿したエッセイを転載します。 昨年(2011年)末、労働政策審議会職業安定分科会雇用対策基本問題部会が「今後の高年齢者雇用対策について」をとりまとめました。本稿掲載時点では、すでに労働政策審議会から厚生労働大臣への建議も終わり…

労働政策を考える(33)労働法教育

『賃金事情』誌に寄稿したエッセイを転載します。 経済の低迷、雇用失業情勢の悪化を背景に、解雇や労働条件の切り下げ、時間外手当の不払いなどをめぐる個別労使紛争が増えているといわれます。主な紛争処理機関における実績をみても、都道府県労働局が実施…

労働政策を考える(32)求職者支援制度スタート

『賃金事情』誌に寄稿したエッセイを転載します。 この10月1日から、緊急人材育成支援事業(基金訓練)に代わる新制度として、求職者支援制度がスタートしました。2008年、サブプライム問題などで経済が停滞する中、雇用保険を受給できない失業者が多数発生…

労働政策を考える(30)最低賃金の改定

『賃金事情』誌に寄稿したエッセイを転載します。 この7月27日、中央最低賃金審議会が本年度の地域別最低賃金額改定の目安(中賃目安)を示しました。この目安にもとづいて機械的に試算すると全国平均で6円の引き上げになるとのことです。 2007年の最低賃金…

労働政策を考える(31)労働者派遣法改正法案

完全にお蔵出しシリーズになりますが、「賃金事情」2614号(2011年9月5日号)に寄稿したエッセイを転載します。無事というべきかなんというべきか、ともかく成立をみたことは周知のとおりです。 http://www.e-sanro.net/sri/books/chinginjijyou/a_contents/…

JILPT様より

独立行政法人労働政策研究・研修機構様から、調査シリーズと資料シリーズを各1部お送りいただきました。ありがとうございます。どちらも機構のウェブサイトから全文がPDFでお読みになれます。 調査シリーズNo.102『勤務医の就労実態と意識に関する調査』 htt…

「実務と学説」フォロー

10月25日のエントリで有期労働契約の無期転換について書いたところ、読者の方から名古屋大学の大屋雄裕准教授の著名なブログ(「おおやにき」http://www.axis-cafe.net/weblog/t-ohya/)でも同じ問題が取り上げられているとのお知らせを頂戴いたしました。そ…

国家公務員希望者全員再雇用「定員の枠内で」

もう一つ本日の日経新聞朝刊から。 政府が臨時国会に提出する国家公務員法改正案の概要が25日、分かった。希望する定年退職者は原則再任用するが、国家公務員全体の定員の枠内に収める。財政状況が厳しいため、定員を増やすのは難しいとみられ、再任用の希望…

なでしこ銘柄

本日の日経新聞朝刊から。 経済産業省と東京証券取引所グループは女性が活躍する上場企業10〜20社を選び、来年2月をメドに「なでしこ銘柄」(仮称)として公表する。選んだ銘柄などで構成する株式指数をつくることも検討。個人投資家らの資金を呼び込み、市…

維新の会の不審な公約

日本維新の会の公約の原案が明らかになったそうで本日の読売新聞朝刊が短く伝えていましたが、もうどこからどのように突っ込めばいいものやら。 新党「日本維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が次期衆院選で掲げる公約の原案が25日、判明した。 基本政策…

石原都知事が職を辞して新党結成・国政復帰の意向とのことであれこれ騒がれておりますが、それに隠れてなにやら妙な話があれこれと。しかし若い奴しっかりしろよと言われると貴殿のご子息はと言いたくなる人は多かろうと。

失礼ながらhamachan先生にひとこと

上記のエントリを書くべくhamachan先生のブログを拝見していたところ、このようなエントリが。 地震学者と経済学者 いや、地震なんか来ないよ、大丈夫だよと言ってたら地震が来てしまった、ということで禁固6年になる地震学者に比べたら、ケーザイ学者って…