2008-01-01から1年間の記事一覧

日記

年末年始はブログをお休みさせていただきます。 再開は1月6日の予定です。

いすゞ、正社員のウェイジ&ワークシェアリングに踏み込む

もうひとつ、いすゞ自動車については、きのうの朝刊でこんな報道もありました。 いすゞ自動車は販売不振を受け、国内に約八千人いる全社員を対象に、賃金を一時カットする方針を固めた。まず二〇〇九年一月から役員報酬を三割前後削減。一般社員も同四月以降…

いすゞ、期間社員の途中解雇を撤回、希望退職募集へ

きのうのエントリの続きですが、具体的にこんな事例が出てきています。一昨日の夕刊で報道された内容です。 いすゞ自動車は二十四日、同社栃木工場などの期間従業員の契約途中での解雇方針を撤回し、期間満了まで雇用を継続することを決めた。同日午前、労働…

1円配でも「株主重視」?どこまでやれば「従業員重視」?

さて、連合の「見解と反論」に戻りまして、「非正規労働者を解雇してまで利益を配当に回すという経営を「雇用の安定に努めてきている」と言うのでは、到底、経営者の言う「雇用の安定」を信用することはできない。」ということで、これもやはりややわかりに…

非正規雇用削減も一様ではない

これは連合のこの文書に限ったことではなく、マスコミをはじめさまざまな場面で感じることなのですが、「非正規労働者、外国人労働者等の契約打ち切りや雇い止め、新卒者の内定取り消し等の深刻な雇用問題が生じている現況に対し、非正規労働者を解雇してま…

雇用の安定

12月19日のエントリで、連合が発表した「連合見解」、「日本経団連「2009年版経営労働政策委員会報告」に対する連合見解と反論」の「総論」を取り上げました。まだ、「各論」が残っています。これは全部で9つの論点に分かれていますが、逐一コメントするの…

あらためて、おまえがいうかおまえが

12月22日のエントリについて、大竹文雄先生からトラックバックをいただきました。ありがとうございます。興味深い指摘を頂戴しましたので、ここでもあらためてご紹介したいと思います。 12月22日の日経の「領空侵犯」の矢野朝水氏の発言について、濱口先…

おまえがいうかおまえが

今朝の日経新聞の「領空侵犯」という連載インタビュー記事で、日本コープ共済生活協同組合連合会理事長の矢野朝水氏が非正規労働問題について論じています。現状の肩書きよりは、前厚生年金基金連合会専務理事、元厚生省年金局長という経歴のほうが通りがい…

経労委報告に対する連合の見解と反論・総論編

経団連が『2009年版経営労働政策委員会報告』で来季の春季労使交渉に厳しい姿勢を打ち出したのに対し、連合はさっそく「連合見解」として「日本経団連「2009年版経営労働政策委員会報告」に対する連合見解と反論」を発表しました。 http://www.jtuc-rengo.or…

2009年版経営労働政策委員会報告

一昨日発表された経団連の「2009年版経営労働政策委員会報告」ですが、さっそく拾い読みしてみました。 最も注目されているであろう春季労使交渉に対するスタンスについては、「第2章 今次労使交渉・協議における経営側のスタンスと労使関係の深化」に「2…

配当するなら賃上げせよ、という理屈

経団連の『2009年版経営労働政策委員会報告』が発表されたということで、今日の朝刊各紙はその内容と労働サイドの反応を伝える記事でにぎわっています。こういう状勢下ですからかなり厳しい内容になっているようで、まずは読んでみてから追い追い感想なども…

連合会長、意気込みを語る

きのうのエントリで紹介したasahi.comの連合高木会長のインタビュー記事ですが、なかなか興味深い内容を含んでいます。記事にいわく、「世界的な不況を背景に、非正社員らを解雇する動きが止まらない。近年にない厳しい状況のなかで、働く人の雇用や暮らしを…

正社員の賃金を削って非正規に回そうという話にならないのか

hamachan先生がご自身の著名なブログで、この12・13日に京都で開催された関西生産性本部の「第19回労働トップフォーラム」での先生のご発言を紹介されています。たいへん興味深い問題提起をいくつも含んでいますので、取り上げてみたいと思います(紹介の都合…

日記

読売のサイトでみつけました。麻生さん向け、失言しないコツ「6つのT」…だそうです。備忘的に。 自民党の伊吹文明・元幹事長は11日の同党伊吹派総会で、麻生首相らの相次ぐ失言を受けて、「失言しないコツ」を披露した。 避けるべき六つの「T」として、…

公的部門での採用拡大

今朝の日経から。愛知県が警察官を追加募集することにしたそうです。雇用対策としてもまことに注目すべきものと申せましょう。 愛知県警が年明けにも警察官を「特別募集」することが十一日、分かった。同県警は、毎年春と秋に採用試験を行っているが、景気後…

内定取り消し防止もやりすぎると…

今朝の日経から。 参院予算委員会は十日、麻生太郎首相も出席し経済・社会保障に関する集中審議を開いた。首相は企業による新卒者の採用内定取り消しの増加について「これからスタートする人がかなり大きな失望を味わう。あってはならないことであり甚だ問題…

珍しく意気投合

きのうの夕刊に小さく出ていました。 社民党の福島瑞穂党首は九日午前、国会内で麻生太郎首相と会談し、年末に向けた雇用対策強化を申し入れた。派遣社員などの中途解雇の防止や雇用促進住宅の入居要件の緩和が柱。福島氏によると、首相は「珍しく社民党と意…

改正労基法成立

そういえば先週、改正労基法が成立したようです。 月六十時間を超える残業時間の割増賃金率を五〇%以上に引き上げる改正労働基準法が五日成立した。長時間の残業を減らすのが狙いで、二〇一〇年四月に施行する。ただ中小企業を一部適用除外としており、期待…

定額給付より雇用対策

先週からとりあげている政府の新雇用対策ですが、先週金曜日に1兆円から2兆円へと規模が拡大していたようです。 与党は五日、非正規労働者が雇用保険の失業給付を受ける際の条件緩和などを盛り込んだ新雇用対策をまとめる。対策の期間は三年で、関連費用は…

政労会見

きのう、官邸で連合のいわゆる「政労会見」が開催されたそうです。 麻生太郎首相と連合の高木剛会長は四日、首相官邸で政府と労働側の意見交換の場である政労会見を開いた。高木会長は非正規労働者の契約打ち切りや新卒者らの内定取り消しなどが相次いでいる…

新雇用対策その2

きのうのエントリのフォローです。新雇用対策の具体的内容が報じられています。 政府・与党が検討している新雇用対策の素案が三日、明らかになった。非正規雇用者や中高年齢者を一時的に雇用する緊急雇用創出事業(仮称)、母子家庭を支給対象とした中小企業…

経済同友会代表幹事、おおいに?語る

きのうの日経新聞で、1日に首相に呼んでもらえなかった(笑)経済同友会の桜井代表幹事が雇用問題をおおいに?語っています。 ――首相の賃上げ要求をどう受け止めたか。 「企業は業績を上げ、売上高を伸ばし、経費を減らして利益を出し、それを投資や株主、…

新雇用対策

けさの日経から。政府・与党の新雇用対策についてです。 政府・与党が検討している新雇用対策の原案が明らかになった。派遣労働者を正社員として雇った派遣先の企業に、最大で一人当たり百万円程度を助成する制度を創設するほか、内定を取り消された学生を採…

「雇用保険料を下げて賃上げ」という詭弁

今朝の日経新聞によると、麻生首相はきのう官邸に経団連会長と日商会長を呼び、雇用確保と賃上げを求めたそうです。 麻生太郎首相は一日、首相官邸に御手洗冨士夫・日本経団連会長ら経済界首脳を招き、景気悪化で深刻になってきた雇用問題を話し合った。雇用…

同情するのはわかるけど…

本日の産経新聞の社説(「主張」)は、採用内定取り消しを取り上げています。 景気悪化による企業のリストラで、来春卒業予定学生の採用内定取り消しが相次いでいる。懸命な就職活動の末に内定した企業から、突然、取り消しの通知が来た学生らの戸惑い、怒り…

出産育児一時金で景気対策(笑)

25日のエントリでご紹介した「出産育児一時金に関する意見交換会」ですが、きのう無事?開催されたようです。ネット上のニュースで報じられていましたのでまずは引用します。 手元にお金がなくても安心して妊娠や出産ができる環境をつくろうと、出産育児一時…

ソディック

今朝の日経新聞に賃金カットのニュースが小さく出ていました。 ソディックは二十六日、正社員三百三十人すべての給与を三―二〇%削減すると発表した。期間は十二月一日から一年間。社員の九割は一〇%の削減幅となる。二十六日から十二月九日まで希望退職も…

「企業の社会的責任」ではありましょうが…

きょう、役所の会合で「高齢者雇用対策について」学識をまじえて労使のメンバーでディスカッションしてきました。具体的な政策メニューを議論するという生臭いものではなく、今後の方向性という漠然としたテーマで自由に議論するというものです。 そういう話…

出産育児一時金に関する意見交換会

厚生労働省ホームページに、今日の新着情報として「出産育児一時金に関する意見交換会の開催について」が掲載されました。 出産育児一時金に関する意見交換会の開催について 標記意見交換会を下記により開催いたしますので、お知らせいたします。 記 1 日時…

イタリアに学ぶには

日経BP社のサイト「BPnet」で、評論家の森永卓郎氏が、経団連が人口減少に移民受け入れで対応するというアイデアを示した報告書を批判しています。 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/160/index.html 移民受け入れが非常に困難な政策課題であり、…