2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

一昨日、霞ヶ関に出向いたときに教えてもらった笑い話です。永田町界隈では有名らしい。 東京に一羽の鳥がいる。 中国人は、この鳥は鴨だと思っている。 米国人は、ある人はチキンだと言い、ある人はウソだと言っている。 日本人は、鷺だと思っている。 さて…

経労委報告に対する連合の見解・反論その2

間が開いてしまいましたが、連合の経労委報告に対する見解と反論の続きをとりあげます。各論の(2)からになります。 (2)非正規労働者の処遇改善について 「報告」は、雇用の多様化を容認すると言いながら、労働条件となると「個別労使で解決できる事項であ…

東京社説

これも昨日の掲載。お題は「春闘スタート 定昇凍結なら景気失速」というもので、内容的には連合の主張をもとにした中学生の作文といったレベルのものです。全文はこちら。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010012702000089.html 日本…

毎日社説

やはり昨日の掲載で、お題は「春闘 雇用確保の道筋示せ」です。全文はこちら。ちなみに、産経新聞はこのタイミングでは社説(産経は「主張」ですが)で春季労使交渉を取り上げていません。 http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100127ddm005…

朝日社説

朝日のお題は「春闘スタート−働く人すべてが当事者だ」となっています。働く人すべて、というのは当然非正規を念頭においているわけで、各社とも現下の情勢をふまえて非正規に目配りしており、この点でもそれの少ない日経は異色を放っていると申せましょう。…

読売社説

まず読売新聞ですが、お題は「春闘スタート 労使で成長への道筋を描け」となっています。内容も現実を踏まえた常識的なもので、日経のような電波は飛ばしていません。 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100126-OYT1T01388.htm やはり、今年の春闘…

春闘社説読み較べ

「連合見解」へのコメントが途中なのですが、きのうは他紙も社説で春季労使交渉を取り上げていますので、いきがかり上(?)他社のものもみてみましょう。例年は回答日のタイミングでやっている企画ではありますが…。

日経新聞の珍社説

ということで、後刻書いておりますが、この社説、お題は「労働力の流動化促す賃金制度を探ろう」となっています。全文はこちらにあります。 http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20100126ASDK2600426012010.html 前振りの部分は現状の説明が中心なのでと…

日経社説

今日の日経の社説(賃金制度のほう)はひどいですねぇ。具体的にはまた後刻書きます。

経労委報告に対する連合の見解・反論

けさほど今次春季労使交渉をめぐる経団連と連合の首脳懇談会が開催されたということで、すでにネット上にはニュース速報なども流れはじめているようです(産経新聞のサイトhttp://www.sankeibiz.jp/business/news/100126/bsg1001260850005-n1.htm)。経団連…

労働政策を考える(10)政労使三者構成

順番は少し飛ぶのですが、いきがかり上(笑)「賃金事情」2574号(2009年11月5日号)に寄稿した三者構成に関するエッセイを転載します。 http://www.e-sanro.net/sri/books/chinginjijyou/a_contents/a_2009_11_05_H1.pdf 使用者サイドが三者構成をどう考え…

三者構成の堅持

あちこちからお呼びがかかっていてたいへんうれしいのですが、なかなか応答する時間がなく・・・すみません。同情するなら時間をくれ、というのは児美川先生の名文句でしたっけか。 さて、週末にhamachan先生のブログを読んでいて、これに引っかかりました。…

現場からみた労働政策(6)最低賃金

「労基旬報」弟1419号(平成21年9月5日号)に寄稿した連載「現場からみた労働政策(6)」を転載します。最低賃金に関するもので、「この7月」は昨年の7月です。 この7月、中央最低賃金審議会「目安に関する小委員会」が、2009年度地域別最低賃金改定の目安…

小島貴子『就渇時代の歩き方』

もうひとつ、「キャリアデザインマガジン」に載せた書評を転載します。こちらはまあ、ハウツー本ではあるんですが。就渇時代の歩き方―就職“砂漠化”時代に内定をつかむ方法作者: 小島貴子出版社/メーカー: 主婦と生活社発売日: 2009/07メディア: 単行本購入: …

本田由紀『教育の職業的意義』

「キャリアデザインマガジン」第90号に寄稿した書評を転載します。教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ (ちくま新書)作者: 本田由紀出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/12/01メディア: 新書購入: 13人 クリック: 286回この商品を含むブログ (63件…

大学生は学問などしていない?

hamachan先生のブログでの、海老原嗣生『学歴の耐えられない軽さ』の紹介エントリから。 この本の中では、「大学と社会を近づけ、企業人となってから生かせるような学問を」ということで、社会人に必要な教科を各学部から拾い上げ、それを横断的に教える、具…

八代尚宏先生

思いがけず八代先生が話題となっているようでして、またしてもhamachan先生経由で、「ブログ・プチパラ」(http://blog.goo.ne.jp/sinceke/)さんが私が遅まきながら先週取り上げた「週刊ダイヤモンド新年合併特大号」の八代尚宏・湯浅誠両氏の論考を論じて…

あれこれその2

公開会社法

私も先週ちょっとコメントしましたが(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20100112#p3)、これはけっこうブログ界で話題になったようです。上で取り上げたホリエモンブログのエントリも実は公開会社法に関するもので、そこから池田信夫氏、城繁幸氏、青木理音氏…

ホリエモン

中でも労働政策マターが多いのはやはりhamachan先生です。先生のブログ経由で、ホリエモンこと堀江貴文氏のブログ(http://ameblo.jp/takapon-jp/)から。 最近は新規上場する会社の元従業員とかがチクって労働基準法違反が見つかり上場審査で×を貰うことも…

あれこれ

年明け以降、ブログ界の動きからは1周回か2周回くらい遅れてしまっている本ブログですが、遅ればせながらいくつかの関連ブログの年末年始以降のエントリをざっと閲覧しましたので、感想を簡単にいくつか。

湯浅誠さん

きのうの続きになりますが、週刊ダイヤモンド新年合併特大号の「2010年注目の論点 雇用政策」から、湯浅誠さんの所論です。お題は「雇用実態の悪化は深刻 派遣規制は喫緊の社会政策だ」。湯浅さんについては、社会活動家としての実績や、例の「派遣村」での…

八代尚宏先生

職場の回覧で、週刊ダイヤモンドの新年合併特大号「2010総予測」が回ってきました。たしかリストラで購読を中止したはずなんですが、見本誌でも送られてきたのだろうか。 時節柄当然ながら労働問題にも多くのページが割かれているのですが、「2010年注目の論…

1月9日日経社説

もう一日、週末1月9日の日経新聞から。きのう取り上げた大竹先生のインタビュー記事の裏面に社説が掲載されていますが、この日のお題は「未来への責任(5)労働市場を育て雇用不安の根を絶て」です。 このままでは、若者たちに深刻な雇用不安を残すことにな…

大竹文雄先生

1月9日の日経新聞1面のインタビュー記事に登場しておられました。備忘的に転記しておきます。余談ですが、プロフィールにある「通説を説得力をもって覆す実証分析に定評」というのは、かつては小池和男先生の紹介としてたびたび類似の表現が使われていたこと…

鶴光太郎先生

1月5日に、RIETIのサイトの鶴光太郎先生の論考が掲載されました。 http://www.rieti.go.jp/jp/columns/s06_0003.html 同感することが非常に多いのですが、ここでは一点だけ問題点を指摘しておきます。 …有期雇用の締結は自由に認めるとしても、雇用期間中の…

公開会社法

千葉法相が本年中の立法化に意欲を示しているそうです。NIKKEI NETから。 千葉景子法相は4日、上場企業を主な対象に情報開示や会計監査の強化などを促す「公開会社法」(仮称)について、2月にも法制審議会(法相の諮問機関)に諮問する方針を固めた。監査…

日経もスウェーデン

大晦日の日経新聞の社説から。 鳩山政権が新しい経済成長戦略の基本方針を閣議で決めた。2020年までに環境、健康、観光の3分野で100兆円を超す新たな需要を掘り起こし、年平均で名目3%、実質2%を上回る経済成長を目指す。 … …成長戦略としては力不足だ…

労政審答申

年末の28日、派遣法改正について労政審の答申が行われました。NIKKEI NETから。 労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)は28日、派遣法改正へ向けた報告書を長妻昭厚労相へ答申した。製造業派遣と仕事があるときに雇用契約を結ぶ登録型派遣を原則禁止する内…

年末年始の話題から

YouTubeで遊んでいるうちに成人の日も過ぎましたが、ブログを休んでいた間にも労働問題のネタは次々と出てきておりました。いくつかまとめて一言ずつ。