東京社説

これも昨日の掲載。お題は「春闘スタート 定昇凍結なら景気失速」というもので、内容的には連合の主張をもとにした中学生の作文といったレベルのものです。全文はこちら。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010012702000089.html

 日本経団連御手洗冨士夫会長と連合の古賀伸明会長との労使トップ会談が開かれ、今春闘がスタートした。不況を背景に定期昇給凍結論も出ているが、知恵を絞って賃上げを実現してほしい。
 民主党政権が人間重視の政策を打ちだしても、経営側の春闘方針は少しも変わらない。

あたらしいそうりだいじんがこうしろといっているのにかいしゃのしゃちょうさんたちはいうことをききません、やっぱりしゃちょうさんはわるいひとなんですね。
こんな考え方をするのは中学生くらいまででしょうねえ。そうでもないのかな。

 企業にとっても、適切な賃上げは国際競争力の強化に結び付く。従業員の士気を高め技術開発や産業革新を推進して付加価値競争力を強化することだ。

かいしゃがあかじになったら、おきゅうりょうをあげればみんながんばってはたらくからきっとくろじになります。
これは一面の真理であり、理想でもあるのですが、しかし経営者にしてみれば、経営が厳しくなっても賃上げすれば技術革新が起きて付加価値が高まって黒字回復するのであれば、そうするに決まっているというか、それですむならこんな楽なことはないというのが実感でしょう。本当にそれですむなら、私にも社長が務まるかも知れん(笑)。高校生くらいになると、技術革新や付加価値向上を通じて労働条件も向上するというのが基本的な順序だという理屈は理解できるだろうと思います。まあ、「適切な賃上げ」が従業員の士気を高めるというのは一般論としては言えるわけではありますが。

 労働者の三人に一人が非正規である。雇用不安の拡大と低賃金化の温床になっており、政府は早急に改善策を実行すべきだ。

お、突然「政府」が出てきた。具体策に言及していないので、早急に改善策を実行すべきだと言われれば、一般論としてはそのとおりだと言うよりありません。まあ、なんとなくろくなことを考えていないような気はしますが。邪推ですよ邪推。

 三月中旬の主要企業の集中回答で経営側が定昇凍結に踏み切れば、その影響は重大である。
 景気は失速し日本経済はデフレの悪循環に陥るだろう。逆に家計所得を増やして消費を盛り上げるならば、景気回復の好循環をつくるきっかけになる。苦しい時期の経営者に与えられた責務である。

これは連合の受け売りという感じですが、たしかに所得不足も需給ギャップの要因のひとつではあるかも(ry