2007-01-01から1年間の記事一覧

いつか見た議論

日経新聞さんは「主要企業時短調査」というのを実施されたのだそうで、先週の夕刊で3回連載の特集を掲載していました。ちょっと古いですが、その(上)から。 残業は仕事につきもの――。景気回復で増えた仕事を残業でこなすのが普通だった少し前まで、社員に…

日記

諸般の事情があって、ブログが2か月近くストップしてしまいました(この文は平成20年1月11日に書いています)。ようやく、どうにか更新に手をつけられそうな状況になってきましたので、そろそろキャッチアップしていきたいと思います。 とはいえ、2か月分…

手当過払い

ちょっと古い記事ですが。 実際には超過勤務していない職員に総額約一億五千八百万円の超過勤務手当を支給したり、カラ出張などをしたとして、厚生労働省は十日までに、全国の労働局職員六百四十一人を減給などの処分にした。会計検査院の指摘を受け判明した…

JILPT廃止に反対する要望書へのご賛同署名及び転送のお願いby玄田有

11月9日のエントリで労働政策研究・研修機構廃止の動きを取り上げましたが、玄田有史先生がご自身のウェブサイトで署名活動の呼びかけをしておられます。 http://www.genda-radio.com/2007/11/jilpt.html すでに厚生労働大臣に要請書の提出も行われたようで…

経済教室2001-2002

引越し作業の途中で、なぜか日経新聞「経済教室」の2001年から2002年にかけての古いクリッピングが出てきました。 2001.8.15 清家篤「職業人生、60歳代半ばまで 雇用・年金改革促す 市場通じた雇用保障急務」 2001.8.22 大竹文雄「不足する公的分野で増員 市…

日記

本日、引越しを敢行しました。疲れました(笑) ずっと社宅を転々としてきたのですが、ついに入居年限が近づいてきたので、近隣の中古マンションに移転することにしました。私の日頃の所論からいけば、ワーク・ライフ・バランスの観点からもっと職住近接をは…

労働契約法案の修正

JILPTのサイトに、労働契約法案の修正内容が掲載されていました。いやほんと、私のように政策問題に関わるような仕事をしている実務家なんかにはこのサイトが公開されているだけでもJILPTの存在意義は高いものがあるのですが。「メールマガジン労…

労働政策研究・研修機構の存続を望む

(独)労働政策研究・研修機構を廃止しようというとんでもない動きがあるのだそうです。すでに神代和欣先生、山口浩一郎先生、菅野和夫先生、古賀連合事務局長、加藤富士電機ホールディングス相談役の各氏が存続要請趣意書を厚生労働省に提出されたとか。私…

長期株主に優待手厚く

きょうの日経新聞夕刊から。 株式を長期保有する株主への優待を手厚くする動きが上場企業に出ている。ビックカメラやNECリースなど八社が今年、長期保有を優遇する株主優待制度を導入、長期株主を優遇する社数は累計で二十九社に増えた。株主を平等に扱う…

最賃法・契約法は成立へ

今週初めのエントリのフォローです。労働三法案のうち、最低賃金法と労働契約法については与野党の修正協議で折り合いがつき、今国会で成立の見込みとなったようです。まずはご同慶と申せましょう。 衆院厚生労働委員会は六日の理事会で、雇用ルール見直し三…

「期間の定めのない」とは言っても、現実には

さる10月5日に連合総研が開催したワークショップ「新しい労働ルールのグランドデザイン策定に向けて−イニシアチヴ2008研究委員会・中間報告会−」のもようが、連合総研のサイトにアップされています。 http://www.rengo-soken.or.jp/dio/no221/houkoku_3.pdf…

誰のための労働政策か

今朝の読売新聞に、日本版デュアルシステムの就職率が上がっているという記事が載っていました。出所が役所なのかどうか、若干役所の宣伝っぽいところもあり、特に紙幅を多く割いている事例紹介はおそらく例外的な好事例でしょうから、話半分くらいで読む必…

最低賃金法・労働契約法の修正協議

きのうの続きで、今朝の読売新聞から。 政府・与党と民主党は1日、最低賃金を引き上げる最低賃金法改正案と、不当解雇の防止を図る労働契約法案について、今国会での成立を目指し、法案の修正協議に入った。政府と民主党は、それぞれの最低賃金法改正案と労…

労働関連三法案、成立厳しく

今朝の日経新聞から。 与党は三十一日、最低賃金のかさ上げなどを盛り込んだ雇用ルール見直し三法案のうち、一定時間以上の残業代の割増率を引き上げる労働基準法改正案の今国会成立を断念した。次期国会に向けた扱いについては会期末に協議する。最低賃金法…

「なんとなく」の議論はそろそろやめませんか

日経新聞経済教室欄の「ゼミナール」では、現在みずほ総研による「少子化と労働市場改革」という連載が進行していますが、昨日掲載された第4回にこんな記述がありました。 正社員と非正社員の間に賃金格差があっても、両者の職務内容や責任の重さなどに違い…

キャリア辞典「テレワーク」(3)

「キャリアデザインマガジン」第67号のために書いたエッセイです。 「テレワーク」(3) 現在、ワーク・ライフ・バランスをめぐる議論が活発になっているが、その充実のためにテレワークに期待される役割は、思われている以上に非常に大きいものがありそう…

西尾久美子『京都花街の経営学』

京都花街の経営学作者: 西尾久美子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2007/09/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 55回この商品を含むブログ (17件) を見る「キャリアデザインマガジン」第67号のために書いた書評です。著者は昨年の日本キャリアデ…

労働政策・考(3)時間外割増率

産労総研の「賃金事情」誌に連載している「労働政策・考」の第3回で、2007年10月5日号(No.2528)に掲載されました。以下に転載します。 前国会では、労働契約法案および労働基準法と最低賃金法の改正法案が継続審議となりました。今国会で審議されている…

大盛希望無料

もう一日だけ引っぱらせてもらって(笑)、きのうまでのエントリのフォローで男女共同参画会議の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」が検討している「達成度指標」をみてみたいと思います。こちらは10月1日の第8回会合の…

ワーク・ライフ・バランスの「数値目標」

引っぱりますが(笑)、量が多いということでご容赦を。きょうは「働き方を変える、日本を変える行動指針」(仮称)に盛り込まれる数値目標についてです。なんらかの数値目標をおかないと、掛け声だけで進まない、という意見はよくわかるのですが、数値目標…

「働き方を変える、日本を変える行動指針」(仮称)

きのうに続いて、きょうは「行動指針」のほうを見ていきたいと思います。資料2ということで、「「行動指針」に盛り込む内容について(案)」というのが提出されたようです。 http://www8.cao.go.jp/shoushi/w-l-b/change/k_4/pdf/s2.pdf 内容的には「憲章」…

ワーク・ライフ・バランス憲章のウソ

先週木曜日に、第4回のワーク・ライフ・バランス推進官民トップ会議「働き方を変える、日本を変える行動指針」(仮称)策定作業部会(長いなあ)が開催されたということで、その資料が内閣府のサイトにアップされています。 http://www8.cao.go.jp/shoushi/…

パワハラ労災

このところ、パワハラ自殺を労災とする決定が相次いでいます。16日には、上司から繰り返し暴言を受けた部下がうつ病を発症して自殺したケースについて、業務外とした労働基準監督書の決定を覆し、労災と認める判決が東京地裁であったと伝えられました。 製薬…

ミドル層の活性化

日経の「経済教室」は「働くニホン」の特集をやっているようで、きのうはリクルートワークス研究所長の大久保幸夫氏が登場しました。こちらのお題は「ミドル再生で「現場力」強化 分野の「プロ」育成−やる気向上へ選択肢用意」というものです。なかなか傾聴…

樋口美雄先生

きのうの日経「経済教室」に、樋口美雄先生がワーク・ライフ・バランスに関する論考を寄せておられます。お題は「持続性向上へ働き方再考 長時間労働を解消−生活との調和、労使で対応」となっています。注目される記述を抜き書きしてみます。 ストルバー=サ…

安心して機密漏洩できますね

今朝の日経新聞は、社説で「僕はパパを殺すことに決めた」の著者である草薙厚子氏に供述調書の内容を漏洩した精神科医が逮捕されたことに対する批判を展開しています。 奈良県内の医師宅放火殺人事件を扱った単行本をめぐる検察当局の捜査が異例の展開を見せ…

連合の非正規労働相談

連合HPによると、連合はきょう「第10回連合定期大会で決定した新しい運動方針」に基づいて、「非正規労働センター」を設置したそうです。労働相談も受け付けるとのことで、インターネット申し込みのフォームも設置してあります。 で、そのフォームをみてみ…

日記

きのうに続いて学会ネタ。明後日(14日)に立命館大学で開催される日本労働法学会の総会に出席するつもりでしたが、ドタンバで出席不可となってしまいました。 残念。

いまさらですが

日本キャリアデザイン学会の大会が、10月20・21日の両日、武蔵野大学にて開催されます。 テーマは「垣根をこえたキャリアデザイン支援」で、詳細なプログラム等はこちらです。 http://www.cdi-j.jp/topics/070802/ ちなみに私は今回は(今回も、だな)なんの…

キャリア辞典「テレワーク」(2)

「キャリアデザインマガジン」第66号に掲載したエッセイです。 国土交通省の「2005年時点のテレワーク人口推計(実態調査)」では、テレワークをする人=テレワーカーを「「情報通信手段(IT)を活用して、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方をする人」…