ユーロ高

日曜日の日経から。

 フランスで最近、急速に普及しているのが「雇用小切手(CESU)」。家事や子守、介護などで人を雇った際、支払いに使う専用の小切手だ。
 家事サービスの潜在需要は大きいが、個人が人を雇うと税申告など煩雑な手続きが必要になる。そこで考え出されたのがCESUで、雇い主にとっては税金の申告手続きが簡単に済むほか、所得税控除の対象にもなるなどメリットが大きくなるようにした。
 パリ市十五区に住むダサック夫妻も窓ふきや掃除、簡単な調理などの家事手伝いを頼む際、CESUを使っている。のべ時間は一カ月に数時間程度で、一時間あたり十一ユーロ(約千八百円)をCESUで払う。
 CESUを活用した家事サービスの市場規模は現在百二十億ユーロを超えるといわれる。夫妻が共働きのダサック家も「CESUがあるから気軽に人を雇える」(ダサック夫人)と満足そう。ダサック家で働くマルガリータさんは、ほかに四つの家庭で家事手伝いを掛け持つスペシャリストで、新たな雇用創出にもつながっている。
(平成19年12月9日付日本経済新聞朝刊から)

日本でも類似の取り組みはけっこうあるようで、福祉・介護を絡めたものが多いような印象がありますが、それはそれとして「窓ふきや掃除、簡単な調理などの家事手伝い」で「一時間あたり十一ユーロ(約千八百円)」ですか…。もちろんユーロ高の影響でしょうが、これでは生産拠点が東欧に流出するのもうなずるような。