2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

玄田有史『希望のつくり方』

「キャリアデザインマガジン」第102号に掲載した記事を転載します。 編集後記にも書いたのですが、『希望学』全4冊のうち2冊は釜石市での大規模なフィールドワークによるもので、釜石は希望学の「聖地」とされているとのことです。今回の震災では釜石も甚大…

労働者(1)

「キャリアデザインマガジン」第102号に掲載した記事を転載します。すげー久々の発行(笑)。いや笑ってごまかしてる場合かという話なのですが、まあいろいろ事情がありまして滞っておりました。「労働者」(1) 「労働者」をWeb辞書(三省堂「大辞林」、ht…

守島基博『人材の複雑方程式』

「日本労働研究雑誌」第605号(平成22年12月号)に寄稿した読書ノート「守島基博『人材の複雑方程式』」が労働政策研究・研修機構のサイトに掲載されました。 http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2010/12/pdf/094-100.pdf#dokusho_1 というこ…

有期のいる職場の管理監督職

ダイヤモンドオンラインに、「ワークス研究所の労働市場最前線」というリレー連載記事があります。今日、その第10回として戸田淳仁研究員の「有期労働者を活用していくために現場のマネージャーが担うべき役割とは」が掲載されましたが、たいへん興味深い内…

教養講座

「東洋経済LIVEセミナー 若手ビジネスパーソンのための教養講座」というのに5,000円払って参加してまいりました。せっかく東京に転勤したので、こういうのにも出てみようかなどと気まぐれを起こしました。講師は大竹文雄先生で、テーマはそのものずばり「競…

取り締まるべきは取り締まりを

野川忍先生(@theophil21)の週末のつぶやきから。 ≫ theophil21 野川 忍 (1)刑罰や民事責任を担保としてルールを強制する「ハードロー」より、行政指導などにより自主的なルール形成を促す「ソフトロー」の役割を重視する見解が強い。しかし、労働法制の…

経済学者による復興政策提言

本日の日経「経済教室」で、伊藤隆敏・伊藤元重両先生が「「現代経済研究グループ」のメンバーを中心に経済学者11人」の意見ということで、震災復興政策を提言しておられますので、少し感想を書いてみたいと思います。残り9人は浦田秀次郎・大竹文雄・齊藤誠…

がんばれ、日本製紙石巻硬式野球部

もうひとつスポーツ欄から。 社会人野球を統括する日本野球連盟は19日、東京都内で臨時理事会を開き、東日本大震災の影響で秋に延期された第82回都市対抗大会を10月22日から11日間、京セラドーム大阪で開催することを決め、発表した。東京以外での開催は初め…

相撲協会と親方衆

ちょっと労働法タグは貼りにくいのでネタということで。たまにはスポーツ欄から。 「年寄名跡(年寄株)の売買禁止」など、日本相撲協会の第三者機関「ガバナンス(組織統治)の整備に関する独立委員会」が提言した抜本策について、相撲協会が採用を見送る方…

キャリア「段位」への違和感

今朝の日経新聞で小さく報じられていました。 政府は18日の緊急雇用対策本部の分科会で、職業ごとの人材の知識や能力を公的に証明する新資格「キャリア段位制度」を新設することを決めた。第1弾は将来、成長が見込まれる「温暖化ガス削減指導」「農商工連携…

それぞれの意見(続)

一日開いてしまいましたが、東京海上日動社長の隅修三氏のインタビュー記事を取り上げてみたいと思います。まずは記事を再掲します。 ――就職活動の長期化が問題になっている。 「日本企業は採用期間を長くしたり短くしたり、規約を作ったり自由にしたりを繰…

訃報

菅聡子先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。女が国家を裏切るとき―女学生、一葉、吉屋信子作者: 菅聡子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/01メディア: 単行本 クリック: 57回この商品を含むブログ (6件) を見る「少女小説」ワンダーランド―明治か…

それぞれの意見

高年齢者雇用の話を引っ張っている間に、先週の日経新聞で就活関連のインタビュー記事が2日に分けて4本掲載されました。この問題は経済団体間でも必ずしも意見が一致していないということで、11日には経団連と経済同友会の事務局首脳が登場しています。 まず…

高年齢者雇用研究会報告たたき台(続2)

さて一昨日・昨日と厚生労働省高年齢者雇用研究会の報告書たたき台について書いてきました。たしかに現実に2013年から老齢厚生年金の支給開始年齢引き上げが始まる中でなんらかの無年金者対策が必要であり、それが働く場の確保を通じて行われることが望まし…

高年齢者雇用研究会報告たたき台(続)

もう一日厚労省の高年齢者雇用研究会を取り上げたいと思います。今回は報告書のたたき台で触れられていないポイントで、一昨日ご紹介した日経新聞の記事でも触れられていた「若年雇用に悪影響が出る可能性もある」という点です。「たたき台」では最初に「少…

高年齢者雇用研究会報告たたき台

昨日取り上げた高年齢者雇用研究会の資料が、昨日のうちに厚労省のサイトに掲載されておりました。 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001bmon-att/2r9852000001bn1i.pdf 想像していたような出来上がった報告書案ではなく、要約的なたたき台となっ…

高年齢者雇用研究会の報告書案

昨日厚生労働省で「第4回今後の高年齢者雇用に関する研究会」が開催され、報告書案の提示があったようです。今朝の日経新聞から。 厚生労働省は9日、有識者による高齢者雇用の研究会を開き、法律で決めた定年を60歳から65歳に引き上げる提言を盛り込んだ報…

いかがなものか

読売新聞社の会員制ウェブサイト「ヨリモ」に、「いやはや語辞典」というリレーエッセイが掲載されています。「気になる言葉、嫌な使われ方をされる言葉、抵抗を覚える言葉……そんな言葉を通じて、「言葉の専門家たち」が今の日本人の意識も探ります」という…

人生いろいろ、婚活もいろいろ

そういえば5月2日は婚活サービス大手のサンマリエが仕掛けた「婚活の日」でありました。公式サイト(があるのです)に面白い調査結果が掲載されていましたので備忘的にリンクしておきます。 「第2回 婚活男女の「夫婦のお財布」に対する意識とは?」 http:/…

平成23年度厚生労働省の目標

先週の木曜日(28日)に「平成23年度厚生労働省の目標」が発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001atv9-att/2r9852000001atwz.pdf 最初の正直な感想はもう長妻大臣いないんだからやめちゃえばいいのにというものだったのですが、そ…