2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

管理部門の効率

Bewaadさんから、6月27日のエントリにこんなトラックバックをいただきました。 …サプライサイド要因ではなく需要不足で1人あたりGDPが伸び悩んでいるとすれば(で、現在の日本はまさにそうだとwebmasterは考えますが)、それが政府のマクロ経済運営の失敗で…

橘木利詔「企業福祉の終焉」

中国出張には本を4冊持っていきました。重くならないよう3冊は新書です。この本はその一冊。書名のとおり、筆者は「企業福祉には歴史的役割を終え、終焉に向かう」ということを主張しています。例によって粗雑にまとめると、そのおもな根拠は、 福祉は普遍…

愛・地球博 要望編

万博連載もようやく終わりです(笑)。最後に全体の感想を書いておこうと思うのですが、これまでも縷々書いてきたように、展示の内容もなかなか充実していますし、会場の雰囲気も良好、運営も(改善されたのか?)それほど悪くもなく、トータルとしては大い…

「承認欲求」

きのうの日経新聞「経済教室」に、太田肇同志社大教授の「従業員の意欲向上策『承認欲求』考慮が重要」という論考が掲載されていました。例によって粗雑なる要約を試みればこんなところでしょうか。 ・日本のような豊かな社会では、金銭的報酬による動機づけ…

愛・地球博 展示編その8

だいぶ(非常に?)冗長になってきたこの連載ですが(笑)、先を急ぎたいと思います。日の暮れたグローバル・ループをイタリア館のあるグローバル・コモン3に向かうと、ドイツ館は相変わらずの行列ですが、その他のパビリオンはすっかり列がなくなっていま…

こういうところで「負けている」

出張中にいただいたコメントを見ていたら、6月8日のエントリへのコメントで、小僧さんにドーア「働くということ」の元となった東大でのシンポジウムの講演”New Forms and Meanings of Work in an Increasingly Globalized World”が、http://www.ilo.org/pu…

賃金「職種別」広がる?

6月22日の日本経済新聞朝刊の1面に掲載されたようです。 同じ社内でも職種によって賃金制度が異なる「職種別賃金」を採用する企業が増えている。サントリーは全社一律を見直し、七月から製造部門だけの新賃金体系を導入する。キヤノン販売は四月、一般社員…

日本の公務員は多くない?

というわけで、今日も面白いネタはありますが、出張中のネタをいくつかフォローしておこうと思います。まず、21日の「フジサンケイビジネスアイ」に掲載されていた東谷暁氏の「日本の公務員は「多くない」」というコラムです。ちょうど、時期的にはサラリー…

帰国

久々の海外出張ということで、先週はブログを4日間お休みしました。 出張先は中国で、火曜日に中部から天津に飛び、翌日は北京、木曜日は成都に飛んで、金曜日は上海から成田に戻るというかなりの強行軍で、さすがに疲れました。中国にいる間は基本的にスケ…

お知らせ

管理人海外出張のため、26日まで「吐息の日々」をお休みします。久々だなぁ、海外出張。

愛・地球博 展示編その7

トヨタグループ館を出ると、もう一度やはり理由あって(笑)できれば見ておきたかった「展・覧・車」に向かってみましたが、その途中で通ったJR東海のパビリオンから、係員の人が「もうすぐ始まります、まだ入れます」と呼んでいるのが聞こえます。それで…

ホームページ更新

労務屋ホームページを更新しました。 今回は、「キャリアデザインマガジン」19号発行にともなうもので、「キャリア・インタビュー」は小林至江戸川大学助教授の第1回、「キャリア辞典」は「VSOP」となっています。

愛・地球博 展示編その6

IMTSをおりると、企業パビリオンのあたりも人出はかなりおさまっていました。とくに、午前中にはたくさんいた中学生、高校生はほとんどいなくなっていました。ダメモトでトヨタグループ館に行ってみたところ、かなりの待ち時間ではあるものの、まだ並べ…

クールビズで打撃の業界

このところ、クールビズでネクタイ業界に打撃、という報道がみられます。きのうの日経にも小さく載っていました。 ネクタイ業界が政府が普及を呼び掛ける夏のビジネス軽装「クールビズ」による需要減を危惧している。国内メーカーや卸業者など約六十社で構成…

愛・地球博 展示編その5

グローバル・コモン4では、短い時間でしたが駆け足でオーストリア、オランダ、イギリス、リトアニア、ベルギー、アイルランド、北欧共同の7パビリオンを見て回りました。それなりにくふうされて、特色の出た展示で楽しめました。 オーストリア 木製のスロ…

談合逮捕者の弁護費用

数日前ですが、業界を揺るがしている鋼鉄製橋りょうの談合事件で、逮捕者の弁護士費用を企業が負担することの是非を問題視する報道がありました。 鋼鉄製橋梁(きょうりょう)建設工事を巡る談合事件で、逮捕された14人が勤務する企業11社のうち3社が、…

愛・地球博 展示編その4

ふたつめのインターネット予約は三菱未来館です。ここでははじめに軽妙でなめらかな動作と愛嬌のある掛け合いが愉快な「wakamaru」というロボット2台による前振りがあり、その後シアターに案内されます。前と左右3面の大型スクリーンに、最新の画像技術と…

厚労省ホームページ

ひと月くらい前でしょうか?厚生労働省のホームページのデザインがリニューアルされています。まあ、たぶんスマートなデザインになったのでしょうが、「新着情報」がトップページからなくなってしまったのがちょっと不満です。まあ、新着情報のページをブッ…

愛・地球博 展示編その3

昨日の続きです。午後の部は、午後配布の整理券を確保すべくトヨタグループ館に向かうことからはじまりました。なんかこう書いていると、観覧よりも予約や整理券確保をしにいったみたいだ(笑)。1時間くらいは並ぶつもりで行ったのですが、行った時点でと…

クールビズ

ごたぶんに洩れず、わが社でも6月からノーネクタイ・ノー上着運動がはじまりました。そのおかげで、これまたごたぶんに洩れず、私もボタンダウンのシャツを数枚買い足す仕儀となりました(笑)。紳士服店にはさっそく「クールビズ」コーナーが設けられ、ま…

愛・地球博 展示編その2

昨日の続きです。というわけで最初に展示を観覧したのは「ガスパビリオン」。マジックがメインの寸劇の中で「ガス」と「炎」の大切さを訴える、という感じのアトラクションで、ショーとしてはなかなか軽妙で楽しいものでした。ただ、マジックは比較的シンプ…

国家公務員に短時間勤務

もうひとつ週末の日経新聞から、やはり公務員ネタです。 政府は少子化対策として常勤の国家公務員であっても一日8時間働かなくてよい「短時間勤務制度」を2007年度にも導入する。育児中は4時間勤務を認める案が有力だ。保育園の送り迎えなどの時間ができ、…

誰に評価されているのか?

今日は新聞休刊日ですが、週末の日経新聞から。「働くということ2005」の「常識異変」というコラムです。 …民の官に対する視線は厳しい。人事院が今年3月発表したアンケート調査では「国家公務員に信頼感を持っていない」「全般的には持っていない」の答え…

愛・地球博 展示編その1

ようやく展示の話に入ります(笑)。今回ぜひとも観覧したいと思っていたのは、わけあって(笑)トヨタグループ館と、イタリア館の2つでした。というわけで、まずは1ヶ月前にインターネット予約にチャレンジしました。 で、結果としては「混みあっています…

若者の「逆国際化」

今朝の日経新聞によると、海外勤務を希望する若者が減っているのだとか。 …社会経済生産性本部が今春、新入社員を対象に実施したアンケート調査(回答千八百四十八人)によると、「海外または外国人が多い職場で働きたい」と答えた人は全体の三五%と前年比…

労働契約法制

けさの日経「経済教室」に、わが国労働法学の最高権威と目される菅野和夫氏が、労働契約法制の必要性を訴える論考が掲載されています。先週金曜日には小嶌典明氏のホワイトカラー・エグゼンプション制導入を求める論考が掲載されたばかりで、これだけの頻度…

愛・地球博 食事編その4

「食事編」はきのうでやめるつもりだったのですが(笑)、きのうのエントリに対する常連さんたちのコメントで興味深いポイントを指摘されたのでもう一回だけ。 まずはrunbiniさんのコメントを再掲します。 お弁当持込禁止は、あまり深い考え無しに、TDLなん…

ホームページ更新

労務屋ホームページで、新しい労働雑感を書きました。お題は「ホワイトカラー・エグゼンプション制を導入しよう」です。 というわけで、メールマガジン「労務屋の労働雑感」の287号も発行しました…というか、予約を忘れていたのでまだ発行していません(笑)…

愛・地球博 食事編その3

万博の食事、といえばなんといっても世間を騒がせた?「弁当持込問題」です。とりあえず地元・中日新聞の記事で概況をみてみましょう。 http://www.chunichi.co.jp/expo/news/20050318_011.html で、ネット上をみれば、あるわあるわ、ブログを中心に主催者を…

逆転の可能性

きのうに続いて、ドーア氏の講演会からご紹介したいと思います。市場個人主義からの「逆転の可能性」について、ドーア氏はかなり悲観的なのですが、コメンテーターの稲上毅法大教授はこうコメントしています。 現在の市場個人主義には大いに問題があると私も…