クールビズで打撃の業界

このところ、クールビズでネクタイ業界に打撃、という報道がみられます。きのうの日経にも小さく載っていました。

ネクタイ業界が政府が普及を呼び掛ける夏のビジネス軽装「クールビズ」による需要減を危惧している。国内メーカーや卸業者など約六十社で構成する日本ネクタイ組合連合会の小堀剛会長は「加盟各社の要望があれば国を相手に損害賠償請求も検討する」との考えを明らかにした。
(平成17年6月16日付日本経済新聞朝刊から)

ついに損害賠償という言葉まで出てきたか、という感じですが、もともと安価な中国産などに押され気味のところにこれですから、怒る気持ちはよくわかります。
ただ、クールビズによる打撃という意味では、電力業界のほうがはるかに大きいのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか?クールビズというよりは、冷房設定温度上昇による打撃ですが、本当に全国一斉に28度になったらかなりの減益要因のような気がしますが・・・。
いまのところ目だった報道もなく、電力業界が設定温度引き上げに反対したり苦情を述べたりした形跡は見当たりません。地球温暖化対策ということで表立って反対しにくいからなのか、それとも夏の電力需要のピークが平準化されることによる効率化である程度減益がカバーできるということなのか・・・。