社会

日本の若者はなぜ立ち上がらないのか(続)

さて昨日の続きです。昨日書いたように内田樹先生は日本の若者が立ち上がらない理由を「社会がこの30年間にわたって彼らに刷り込んできたイデオロギー」に帰しておられるのですが、これも一種の「分断統治」的な議論といえるのかもしれません。 一方、神戸女…

日本の若者はなぜ立ち上がらないのか

先週の話ですが日経電子版に「日本の若者はなぜ立ち上がらないのか 内田樹×城繁幸×原田泰×山田昌弘」というインタビュー記事が掲載されました。集まってディスカッションしたというのではなく、個別のインタビューを討論風にまとめた記事のようです。 http:/…

今に始まったことでは

きのうに続いて休暇中のブログ記事からです。はい例によって休暇明けの定番で池田信夫先生のブログから。(「アゴラ」ではない)ご自身のブログの8月19日のエントリで、お題は「個人ブランドの時代」となっていますね。 http://ikedanobuo.livedoor.biz/arch…

韓国で専業主夫が急増

YOMIURI ONLINEから備忘的に。 【ソウル=竹腰雅彦】韓国で家事に従事する「専業主夫」人口が急増している。 男性が家事を行うのを「恥」としてきた伝統的意識の変化などが背景として指摘されている。 韓国統計庁が1月末に公表した2010年の人口統計によ…

全国教研受け入れはホテルの社会的責任か?

このところ連合が事務局長談話を連発していますのでいくつかご紹介。まずは先週金曜日(12月10日)に発表された「プリンスホテル問題にかかる東京高裁判決確定についての談話」です。 12月10日、2008年2月に予定していた日教組の第57次教育研究全国集会(以…

ネオリベな私

北大の橋本努先生のサイトで、「現代経済をめぐるイデオロギー状況」という非常に興味深い資料を発見しました。北海道大学大学院経済学研究科・公開講座資料2009とのことです。 http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Economic%20Ethics%20…

労働政策を考える(14)休暇の分散化

「賃金事情」2583号(2010年4月5日号)に寄稿したエッセイを転載します。 http://www.e-sanro.net/sri/books/chinginjijyou/a_contents/a_2010_04_05_H1.pdf 国土交通省の「観光立国推進本部休暇分散化ワーキングチーム」の第2回会合がこの3月3日に開催され…

トップの報酬1億円

asahi.comから。なんか、きのうのNHKニュースではベスト10の表を作って喜んでおりましたな。 3月期決算企業の株主総会が18日、本格化した。今年から有価証券報告書で開示が義務化された、役員報酬が1億円を超える「1億円プレーヤー」。総会や報告書…

ナショナルミニマム研究会中間報告

厚生労働省が昨年末から開催している「ナショナルミニマム研究会」が中間報告を発表しました。 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/dl/s0623-12a.pdf テーマがテーマだけに、社会福祉や社会保障の専門家が多く、社民色の強いメンバーになっている(委員名…

「社会的弱者に雇用の場を」中島隆信慶応義塾大学教授

5月10日には、「社会的弱者」と雇用に関する中島隆信先生の論考が掲載されています。見出しには「「比較優位」の仕事探せ 社会全体にメリット」とあります。現在、労働政策審議会障害者雇用分科会において国連障害者権利条約の批准に向けた議論が進んでいま…

リスクの公平負担

今朝の日経「経済教室」に、チャールズ=ユウジ・ホリオカ大阪大学教授と、神田玲子総合研究開発機構研究調査部長による「高まる個人のリスク、「社会」で公平負担が必要」という論考が掲載されています。 http://www.nikkei.com/paper/article/g=9695999688…

現場からみた労働政策(9)ワークライフバランスで見過ごされがちなこと

「労基旬報」1428号(2009年12月5日号)に寄稿したエッセイを転載します。この連載は終了していますので、とっとと転載も進めないと(笑) http://www.jade.dti.ne.jp/~roki/backnumber2009.html ワーク・ライフ・バランス論議で見過ごされがちなこと ここ数…

これも非正規労働問題だった

農薬入り餃子事件の容疑者がつかまったそうですが、犯行動機として待遇への不満を述べているのだとか。 中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、拘束された製造元の天洋食品(中国河北省石家荘市)の元臨時工、呂月庭容疑者(36)が、27日までの中国警察当局の調べに…

根本病by勝間和代氏

私はこのところ、玄田有史先生のこの言葉が気に入って、というか共感して、あちこちで引用しています(たとえばhttp://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127-12b.pdfとか)。 「根本的」という言葉が好きになれない。『○○に根本的な問題がある。小手先の…

選択的夫婦別姓制度、紛糾

選択的夫婦別姓制度を含む民法改正案には国民新党の亀井代表が強硬に反対していますが、民主党内でも対応をめぐって意見が分かれているようです。msn産経ニュースから。 民主党は11日、選択的夫婦別姓を導入するための民法改正案について論議する議員政策…

休暇分散化、各紙の反応

金曜日のエントリのフォローです。なかなか大胆な提案だけあって、新聞各社が社説でとりあげています。まずは日経新聞から。 政府の観光立国推進本部が全国を5つの地域に分け、日程をずらした大型連休を春と秋に設ける試案をまとめた。渋滞や混雑を緩和し旅…

休暇の分散化

国土交通省の観光立国推進本部休暇分散化ワーキングチームが、春と秋に地域別に分散した連休(週末とあわせて5連休)を設定することを提案したそうです。今朝の日経新聞から。 政府の観光立国推進本部(本部長・前原誠司国土交通相)は3日の作業部会で、春…

宮本・勝間対談(その3)

宮本・勝間対談(その3)行きます。 −−終身雇用の役割として、技術の伝承がある、との指摘もあります。 宮本 ITが代替する部分はあると思いますし、北欧などを見ていても、職場の情報をいかにシェアしていくか、ということをうまくやっていくこともできる…

宮本・勝間対談(その2)

金曜日のエントリの続きです。行きがかり上、明日くらいまでかけて最後まで行ってしまおうかと。今日は(その2)です。 http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/k-info/2009/06/post-31.html −−介護の担い手不足や学校の部活の指導者不足など、地域活動の人…

宮本・勝間対談

半年くらい前の記事なのですが、毎日新聞のサイトで宮本太郎先生と勝間和代さんという面白い顔ぶれの対談が掲載されているのをみつけました。お題は「対談 終身雇用制度」。っておいいつも言ってるけどそれは終身でもなければ制度でもなく(ry お約束はさて…