このところこんな話ばかりですみません。本日の日経夕刊から。
海江田万里経済産業相は15日の閣議後記者会見で、九州電力の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の運転再開を巡る「やらせメール」問題で、「社長が責任を取るのが当たり前だ」と述べ、真部利応社長に辞任を求めた。閣僚が所管する個別企業のトップの進退に言及するのは異例。真部社長は14日、続投を表明していた。
九電の原子力部門を統括していた前副社長(6月末で退任)らが指示していたことなどを受け、経産相は「組織ぐるみの事件で大変遺憾だ」と発言。社長の進退には「自分がいなくなると次の世代が心配だとかそんなことはない。代われば次の立派な人が出てくる」と強調した。
(平成23年7月15日付日本経済新聞夕刊から)
九電社長の進退とは別に、私が反応したのは「社長の進退には「自分がいなくなると次の世代が心配だとかそんなことはない。代われば次の立派な人が出てくる」と強調した。」という部分です。たしかに「ポストが人をつくる」と言われるとおり、誰かが退いて代わりに誰かがその仕事につく、というのはOJTの根幹ですが、しかしハイレベルなポストになるほどに人材は限られてくるのでそうそう簡単な話ではありません。でもまあ、九電ほどの企業であれば社長の人材もいるだろうとは私も思います。
とはいえここ何代かの首相をみると「代われば次の立派な人が出てくる」と言われてもなあという気がするのは私だけとも思えず、九電も政権には言われたくないんじゃないかなあ。まあ首相の人材は滅多にいないのだろうとも思いますが、それもあまりうれしい話ではありませんが…。