マイナス投票

もうとっくに始まっているという感はありますが、きのう衆議院選挙が公示され、選挙戦がスタートしました。
選挙のたびに、とりわけ低投票率が云々されるたびに思っていたのですが、「マイナス投票」というようなものを導入することは不可能なのでしょうか。通常の投票が「1票」とカウントされるのに対し、マイナス投票は「マイナス1票」とカウントされるわけです。通常の投票だと、わざわざ投票に行ってまで議席を獲得させたい、と思う候補や政党がなければ棄権に直結するわけですが、マイナス投票があれば、「この候補、政党だけには議席を獲得させたくない」という対象があれば、マイナス投票に行くかもしれないと考えるわけです。
こんなことを思い出したのは、きのうたまたまラジオで各党党首のインタビューを聞いていて、「この党だけはかんべんしてくれえ」と思ったからです。ちなみにその政党は「国民新党」。郵政やら政治手法やらの話はまあいいとしても、それ以外の政策というと「大々的に公共事業をやって景気を回復させる」しかないようでした。いまどき「公共事業」ですか、この期に及んで。しかも景気は踊り場を脱して上昇に入っているというのに。ご本人たちは大マジメで、心からそれが国民の幸福のためだと確信している(だからよけいタチが悪い)のでしょうが。

  • もちろん、景気対策と係わりなく必要不可欠な公共事業というものもあるだろうと思いますし、経済への波及効果の十分に高い公共事業が本当にあるのなら、それをやるという判断もありうるとは思います。為念。

ニートの就労支援でも、「どんな仕事をやりたいか」ではなく、「これだけはイヤだ、という仕事はなにか」から持っていくほうがうまくいきやすいのだそうです。「投票ニート」(?)にも同じようなことがあてはまるかもしれません(と、強引に労働問題に結びつけてみる)。