日本労働研究雑誌8月号

 (独)労働政策研究・研修機構様から、『日本労働研究雑誌』8月号をお送りいただきました。いつもありがとうございます。

 本号の特集は「家族と労働」で、無償労働、特にケア労働の問題がさまざまな側面から論じられています。キャリアデザインにおいても非常に重要な論点なのでしっかり勉強させていただきたいと思いますが、ざっと読んだ限りでは「ゆっくりではあるが、確実に変化している」という現状が確認できるものが多いように感じました。もちろんここでの論者多くはその速度感が不十分と感じ、速度を緩やかにする動きに対して問題意識を持っておられるのだとは思いますが。
 正直なところ、私の限られた実務経験からは、こうした問題は結局のところ時間が解決する(世代が代わるのを待つ)しかない部分も大きいのではないかとも思うわけですが、だからこそ一段の取り組みが必要なのでしょう。
 書評欄では、濱口桂一郎先生が吉田誠先生の『戦後初期日産労使関係史』を紹介しておられ、吉田先生が全自日産分会の続編を出されていたことを知りました。さっそく読まねばと思うわけですが、今回(おそらくは)立派なハードカバーになったようなのはいいのですが高いな(笑)。ということですでに中大の図書館に入っていたので予約しました。