玄田有史『危機と雇用』

玄田有史先生から、ご著書『危機と雇用−災害の労働経済学』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

第1章がリーマンショック後・東日本大震災前の雇用政策、第3章が震災後の雇用対策のレビューにあてられ、その間の第2章では2012年就業構造基本調査の個票を用いた震災が雇用・労働市場に与えた影響の分析が行われています。第4章は企業対象の独自調査をもとに、企業活動と雇用の復興の実情が明らかにされます。第5章は希望学の知見をふまえ、東大社研のパネル調査の震災前後の変化を分析してその影響を考察しています。終章は本書の内容および希望学プロジェクトの釜石調査をふまえた簡潔なインプリケーションの提示です。
データとその分析をもとに考察を進める玄田先生らしい本という印象で、簡単な評を日本キャリアデザインデザイン学会のメディアに掲載すべく画策しようかと考えています。