ボッブ・ビング・フォート−トラメル『IBMのキャリア開発戦略』

共監訳者の先生方から、メアリー・アン・ボッブ、ダイアナ・A・ビング、シェイラ・フォート−トラメル著、川喜多喬・平林正樹・松下尚史監訳『IBMのキャリア開発戦略−変化に即応する人事管理システムの構築』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

IBMのキャリア開発戦略―変化に即応する人事管理システムの構築

IBMのキャリア開発戦略―変化に即応する人事管理システムの構築

世界に冠たる米IBMのキャリア・ディヴェロップメント・プログラムの体系的な解説書で、現にその運営に携わっている・携わってきた著者らの筆になるものだけに、非常にわかりやすくリアリティに富んでいます。内容はというと多分にOJT・内部昇進によるもので、一見して日本企業のキャリア開発と思ったほどの距離はないという印象を受けます。ということは、実は本当に知りたいところの、このプログラムを実践したものの所期の成果を得られなかった従業員についてどのような取り組みをしているのか、ということが書かれていないということでもあります。そこにわが国企業の人事管理の苦心があるわけなのですが。