日本キャリアデザイン学会監修『キャリア研究を学ぶ:25冊を読む』

キャリア研究を学ぶ:25冊を読む

キャリア研究を学ぶ:25冊を読む

要するにキャリア研究のブックガイドなんですが、古典から新しいものまで、主要文献についてその道の専門家が簡潔な紹介文を書いています。学際的分野だけにさまざまな本が含まれており、キャリアに関心のある方には好適なガイドブックではないかと思います。
編集委員7人の共編著で、編集委員長は佐藤博樹先生、委員は上西充子先生、川喜多喬先生、川崎友嗣先生、児美川孝一郎先生、三川俊樹先生と、やはり学際的な錚々たる顔ぶれが並ぶ中に、私も細々と名を連ねております。
取り上げられた本および執筆者は以下のとおりです。これまた私を除けば錚々たる顔ぶれで、そんな私だけ2回登場しているのは、やむを得ず執筆不可となった先生の代打に急遽立ったからです(したがって出来のほうは・・・orz)。


I キャリアの心理学


D.レビンソン『ライフサイクルの心理学(上)(下)』講談社学術文庫1992/柏木理佳
中西信男『ライフ・キャリアの心理学(上)(下)』ナカニシヤ出版1995/田澤実
L.J.フリードマンエリクソンの人生―アイデンティティの探求者』新曜社2003/児美川孝一郎
A.H.マズロー人間性の心理学』産業能率大学出版局1987/望月由紀
金井篤子『キャリアストレスに関する研究』風間書房2000/武石恵美子
E.H.シャイン『キャリア・ダイナミクス』/平林正樹


II 雇用システムと国際比較


J.C.アベグレン『日本の経営(新訳版)』日本経済新聞社2004/木村琢磨
R.P.ドーア『イギリスの工場・日本の工場―労使関係の比較社会学(上)(下)』ちくま学芸文庫1993/久本憲夫
S.M.ジャコービィ『日本の人事部・アメリカの人事部―日本企業のコーポレート・ガバナンスと雇用関係』東洋経済新報社2005/高橋康二
D.マースデン『雇用システムの理論―社会的多様性の比較制度分析』NTT出版2007/佐藤厚
菅野和夫『新・雇用社会の法(補訂版)』有斐閣2004/平澤淳子
G.フェファー『人材を生かす企業』トッパン1998/荻野勝彦


III 人材育成とキャリア


小池和男『日本企業の人材育成―不確実性に対処するためのノウハウ』中公新書1997/荻野勝彦
尾高煌之助『企業内教育の時代』岩波書店1993/大木栄一


IV トランジションとキャリア


苅谷剛彦・菅山真次・石田浩『学校・職安と労働市場東京大学出版会2000/中澤渉
M.グラノヴェター『転職:ネットワークとキャリアの研究』ミネルヴァ書房1998/荒木淳子
W.ブリッジス『トランジション創元社1994/眞鍋倫子
清家篤『エイジフリー社会を生きる』NTT出版2006/松浦民恵


V 女性や若者のキャリア


R.M.カンター『企業のなかの男と女』生産性出版1995/金野美奈子
玄田有史『仕事の中の曖昧な不安』中公文庫2005/堀有喜衣


VI 多様な働き方と価値観


松島静雄『東京に働く人々』法政大学出版局2005/八幡成美
原純輔・盛山和夫『社会階層:豊さの中の不平等』東京大学出版会2000/中村恵
国民生活金融公庫総合研究所『新規開業白書』/深沼光
間宏『経済大国を作り上げた思想―高度経済成長期の労働エートス文眞堂1996/金子良事


VII 研究の方法


小池和男・洞口治夫『経営学のフィールドリサーチ』東洋経済新報社2006/平野光俊


<コラム>


渡辺三枝子『新版・キャリアの心理学』ナカニシヤ出版2007/末廣啓子
斎藤美奈子『モダンガール論』文春文庫2003/酒井之子