幸福度

小さく載っておりましたが…。

 鳩山由紀夫首相は28日、菅直人副総理・財務相仙谷由人国家戦略相らと首相公邸で会い、国民の「幸福度」を調査することを確認した。戦略相は「来週早々にでもやろうと確認した。単なる数字の国内総生産(GDP)だけではない成長をどうつくっていくのかだ」と記者団に語った。具体的な調査手法などを詰めて実施に移す考えだ。
(平成22年3月1日付日本経済新聞朝刊から、以下同じ)

昨年の秋にフランスのサルコジ大統領がGDPの計算に国民の「幸福度」の要素、たとえば休暇の長さとかを加味することを主張して話題になりましたが、今さらながらそれを取り入れようということでしょうか。まあ、こちらはGDP統計そのものを見直すということではなく、それとは別の「幸福度」を調査しようということなのでしょうが…
しかし、どうやって調査するんでしょうかね。なにをもって幸福とするかどうかなんて人によって違うわけですし、あなたは幸福ですか、と出し抜けに聞かれてもなかなか答えようがないだろうとも思うわけですが…。
「幸福=経済成長」ではないだろう、という気持ちはなんとなくわかるのですが、しかし経済成長が多くの人の幸福を増すことも間違いないわけで、こんな議論に現を抜かしている暇があったらGDPを成長させる手段を考えてほしいものです。いや本当に。