EU、雇用率75%以上を目標に

 欧州連合(EU)の欧州委員会が近く提案する2020年までの新成長戦略の全容が明らかになった。人材や研究開発(R&D)への投資を大幅に増やし、生産性を向上。20〜64歳の人口に占める雇用者の割合(雇用率)を現在の69%から75%以上に引き上げるなどの数値目標を明記し、実質2%程度の経済成長の達成をめざす。

えーと、現在69%ということは、これは雇用率ではなくて就業率ですよね?まあ、原文はたぶんemployment-population ratioだろうと思うので(15-64 years oldで)、雇用率と訳してもいいのかもしれませんが、しかし日本語だと意味は違ってきますよね…。

  • (3月5日追記)hamachan先生のブログでこの欧州2020が取り上げられており(http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/2020-c31f.html)、それによるとこれは"The employment rate of the population aged 20-64"ということで、一般的な生産年齢人口(15-64)に対する就業率ではありませんでした。75%という高い数字を見れば見当がついてもよかったはずの話で、不明をお詫びのうえ訂正します。しかし、EUでは20歳未満の就業は政策目標にしないというのも興味深い話ではあります。