三菱総研の松田智生先生から、ご著書『明るい逆参勤交代が日本を変えるー働き方改革と地方創生の同時実現』を頂戴しました。ありがとうございます。
明るい逆参勤交代が日本を変える 働き方改革と地方創生の同時実現 (地方創生シリーズ)
- 作者:松田 智生
- 発売日: 2020/03/27
- メディア: 単行本
とはいえ、いかに「程よい」とは言っても強制力がなければ普及しないだろうこともまあ明らかなように思われ(強制力がなくてもやる人はすでにやっているだろうと思うわけで)、まあそこに限界はあるだろうなと。地方暮らしもいいことばかりではありませんし好まない人もいるだろうところ、企業に行けと言われて行くにしても、それがなにかキャリア面で有利になるのではないかとの期待がなければモチベーションも上がらないだろうと、まあそう思うわけです。でまあ企業が期待の人材を逆参勤交代させて終了後は一段階昇進とかいうことはあまり考えにくいわけで(実際事例でもこれが昇進につながったという話はない)、むしろ提言の中にもあるように企業としてはセカンドキャリアにつなげたい、要するにこれを機に出て行ってくれるならカネをつけてもいいよという話なので、キャリア上の不利益を心配する人のほうが多いのではないでしょうか。
そもそも江戸時代の参勤交代にしても、お殿様は地元より江戸のほうが居心地がよくて地元は家老に任せて江戸屋敷に居ついてしまい、殿様のいない参勤交代が往復していたという話もあるくらいなので、逆参勤交代と言われてもなかなか普及は難しいだろうなという感はあります。いや私は会社がカネを付けてくれるなら喜んで2週間くらいワーケーションをするだろうとは思いますが、それは私がもうキャリアに野心のない人だからそうなるわけです。