労働開発研究会の末永さんから(だと思う)、野田進先生のご著書『労働紛争解決ファイル〜実践から理論へ〜』をご恵投いただきました。ありがとうございます。
- 作者: 野田進
- 出版社/メーカー: 労働開発研究会
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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野田先生は昨年開催された日本労働法学会の名古屋大会でも東アジアの個別労使紛争処理に関する大シンポを仕切っておられました。私としては、その際にも少し書いた(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20100517#p3)ように、個別紛争はまずは職場の労使で解決がはかられることが望ましく、わが国でカウントされる労使紛争が他国より少ないのは企業内解決の努力がはらわれているからだ(いやもちろん中にはとんでもない仕打ちに泣き寝入りしている労働者も多々いるとは思いますが)と考えており、野田先生のご意見とはやや異なる見解を持っているのですが、とはいえこの本が紹介している個別事例や国際比較は非常に興味深く、制度改革の方向性もありうる考え方かなあとも思いました。じっくり読んでみたい本です。