連合総研から、「雇用ニューディール研究委員会報告書」を送っていただきました。ありがとうございます。神野直彦先生を主査に錚々たるメンバーが委員に名を連ねています。
まだ連合総研のサイトにPDFが掲載されていませんので、内容については掲載後(要するにコピペできるようになってから)別途コメントさせていただくとして、今日のところは相対的貧困率に関する話題だけ。
というのも、実は神野先生が書かれた序論の中で、相対的貧困率があたかも貧困の指標のように取り上げられているのですよねぇ。もちろん鳩山首相や朝日新聞のような明白に間違った解釈をしているわけではないのですが、日米独とスウェーデンの比較において、「格差」についてはジニ係数が別途示されている横に「貧困率」の指標として相対的貧困率が提示されているのです。神野先生のような大家にこうした紹介をされれば、鳩山首相や朝日新聞が「そうか、相対的貧困率が15%ということは、貧困者が15%もいるということなんだ!」と勘違いするのも無理からぬところかもしれません。まあ、首相や朝日が連合総研のレポートを読んでいるかどうかはまた別問題ですが…。