フォードの労働条件見直し要求、労組が否決 反対7割に

米国はというと、やはり賃下げは難しいようです。これもきのうの日経新聞から。

【ニューヨーク=小高航】全米自動車労組(UAW)は2日、労働条件の見直しを求めていたフォード・モーターの要求を、組合員による投票で否決したと正式に発表した。フォードは「競争力を高めるための方策をUAWと協議する」としているが、米ゼネラル・モーターズ(GM)やクライスラーに比べ生産コストが高止まりする可能性がある。
 UAWは投票で7割超が反対したことを明らかにした。フォード側は新規従業員の賃金抑制や、賃金交渉を巡るストライキ権の凍結などを求めていたが、フォードの業績が改善しつつあることから、多くの組合員が譲歩に反発したとみられる。フォードの要求内容は、GMやクライスラーの組合ではすでに承認されている。
(平成21年11月2日付日本経済新聞朝刊から)

米国は職務給だ、同一労働同一賃金だ、という人もいるわけですが、現実にはけっこうローカルで異なってくるという一例でもあるのでしょうか。今回は業績が悪くないのに労働条件を切り下げられるのはかなわん、という労組の主張ですが、経営側としてもやはり業績によってそれなりに賃金水準が違ってこなければ経営できないということもあるはずですし。