副大臣の名簿が報じられていました。
政府は18日午前の閣議で、鳩山内閣の副大臣22人を決定した。
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▽内閣府 大島敦〈4〉(埼玉6)古川元久〈5〉(愛知2)大塚耕平〈2〉(参・愛知)▽総務 渡辺周〈5〉(静岡6)内藤正光〈2〉(参・比例)▽法務 加藤公一〈4〉(東京20)▽外務 武正公一〈4〉(埼玉1)福山哲郎〈2〉(参・京都)▽財務 野田佳彦〈5〉(千葉4)峰崎直樹〈3〉(参・北海道)▽文部科学 中川正春〈5〉(三重2)鈴木寛〈2〉(参・東京)▽厚生労働 細川律夫〈7〉(埼玉3)長浜博行〈1〉(参・千葉)▽農林水産 山田正彦〈5〉(長崎3)郡司彰〈2〉(参・茨城)▽経済産業 松下忠洋〈5〉(鹿児島3、国民新)増子輝彦〈1〉(参・福島)▽国土交通 辻元清美〈4〉(大阪10、社民)馬淵澄夫〈3〉(奈良1)▽環境 田島一成〈3〉(滋賀2)▽防衛 榛葉賀津也〈2〉(参・静岡)
(2009年9月18日11時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090918-OYT1T00378.htm
細川副大臣が労働、長浜副大臣が厚生という担当になりそうだということです。長浜氏は年金問題に熱心なようなので、長妻大臣と共闘するのでしょう。いっぽう、報道された発言などをみるかぎり、長妻大臣は官僚・官庁たたきと年金問題に関心が集中していて、労働問題にはあまり興味がなさそうなので、細川副大臣の出番は多そうです。
そこで細川副大臣ですが、人権派弁護士で旧社会党系、民主党のネクスト法相、とりあえず「日の丸・君が代」や外国人地方参政権問題などでは旧社会党全開だったという記憶があり、「うへえ」な感じがしますが、ご自身のウェブサイトで労働政策についてはこう「公約」しています。
7. 非正規労働者の使い捨てをなくし、働く人の生活と権利を守ります。
雇用の原則を、直接で期間の定めのない雇用とし、長期安定雇用を労働政策の基本とします。労働者派遣法の改正、有期労働契約の見直しなどにより、非正規労働者の削減と待遇改善を図ります。
http://www.hosokawa-ritsuo.jp/policy.html
思いのほかそれほど「うへえ」でもなく、とりあえず役所とはかなり方向性が一致していて、役所は案外胸をなでおろしているかもしれません。民主党のマニフェストがあれほと連呼している「最低賃金」をあえてはずしたのであれば立派な見識と申せましょう(中小企業への影響のほうを優先しただけかもしれませんが)。「雇用の原則を、直接で期間の定めのない雇用とし、長期安定雇用を労働政策の基本とします。」というのは、原則・基本であって一定の柔軟性が確保されているのであれば経団連だって否定はしない、というか同意するでしょう。あとは、「一定の柔軟性」というのが「原則・基本」のために不可欠で重要だということ、「労働者派遣法の改正」や「有期労働契約の見直し」で「非正規労働者の削減と待遇改善」が実現するかといえば、話はそんな簡単なものじゃないってことを、連合あたりがしっかり説明して理解してもらってほしいと思います(とりあえず官僚の言うことは聞かないのでしょうから)。