佐藤博樹・藤村博之・八代充史『新しい人事労務管理』

佐藤博樹先生、藤村博之先生、八代充史先生から、ご著書『新しい人事労務管理　第5版』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

新しい人事労務管理 第5版 (有斐閣アルマ)

言わずと知れた学部向け人事管理論の標準テキストであり、1999年の刊行以来、法制度や社会情勢、企業動向の変化に応じて改訂が重ねられ、すでに第5版となりました。もちろん新任人事労務担当者にとっても人事労務管理の全体像とその考え方を過不足なく学べる非常に有益な本で、私もかつて人事部門に在籍していた当時には新任担当者にレコメンドする3冊のうちの1冊でした（ちなみにあと2冊は小池和男『日本企業の人材形成』と労働法の入門書で、こちらは本書のような決定版はなく、最後（もう3年以上前になりますが）は森戸英幸『プレップ労働法』でした。いややはり菅野『労働法』は新任担当者とはいえそれなりに忙しいビジネスパーソンにはやや荷が重いわけで）。
今回改訂の目玉は「オビ」にもあるように「終章　幸せな職業人生を送るために」で、働き手からみたキャリアデザインに関する章が追加されたことはたいへん有意義なことと思います。女性活躍やブラック企業といった今日的話題にも触れられており、一段と目配りが行き届いた印象です。さらに追加された内容を見るとWLB支援と均等施策のマトリクスや「WLB管理職」など佐藤節が全開（失礼）なのもファンにはうれしいところです。