長期連休の池田信夫先生ウォッチング

一応お約束ということで(笑)大型連休以来ごぶさただった池田信夫先生のブログもまとめ読みしてみました。見てないときに限って(笑)労働問題に積極的に提言されています。かなりの数なので、簡単にコメントしていきたいと思います。

5月2日「終身雇用という幻想を捨てよ」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/bd13735ee5e9dfbda0f5855a522a8016
これは一昨日このブログで取り上げたNIRAのレポートですね。「元同僚から送ってもらったNIRAの緊急提言は、よくできている。内容はおおむね経済学者のコンセンサスだが、長期雇用だけを「正規雇用」として転職を悪とみなす労働行政を変えるべきだと明確に提言し、flexicurityの理念を掲げたことは注目に値する」ですかそうですか。私としては、これは一昨日のエントリに書いたとおり労働研究者でない経済学者のコンセンサス?なのかもしれない、とは思いますが。本当にコンセンサスなのかなぁ。
それから、「長期雇用を理想とする労働行政を根本的に転換し、転職は当たり前で望ましいことだという立場に立って労働者の技能蓄積を支援すべきだ」というのも、実際にはよりよい条件を求めての転職はけっこう起こってるわけですよ、特に好況期には。で、企業はそれでは困るっていう事情もあるわけでして。労働者の技能蓄積を支援するといったって、行政が支援して大学がやるよりも、企業が利益のためにやるほうがよほど効率的なわけで。

5月2日「日本産業社会の「神話」」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f4fa700ef16c4516ec859c95e1b0f3bc
小池和男先生と池田先生とは、これはまたミスマッチな…と思いましたが、「日本のサラリーマンは会社が好きだから遅くまで残業すると思っているのだろうが、本書も指摘するようにそれは神話」「個人間の競争が少ないというのも神話」などなど、ご自身の主張に都合のいいところを引っ張ってきているだけなんですね。小池先生自身はこの本で「長期雇用や職能給・職務等級給は日本だけの特殊なものだから改革すべきだ、といった近視眼的な議論が多いが、そんなことをしたらかえって日本企業の競争力を低下させてしまうから、長期雇用や職能給・職務等級給を維持すべきだ」と言っているわけですが、それはまるっきり無視されています。あ、まあこれは一応最後に「社内競争の激しい日本企業が対外的な競争力を失った原因を解明できていない」と言っておられますので、批判的に評したということなのかもしれません。

5月2日「雇用問題についての読書ガイド」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/4dc0903837e07b68d94a579720a4ed97
これはブックリストがついていますので引用。

…いま書いている本でも雇用が主要なテーマの一つなので、この機会に「雇用」と名のつく最近の本を片っ端から読んでみた。結論からいうと、参考になる本はきわめて少ない。★5つを満点として採点してみた(読んではいけない本にはリンクを張ってない):

  1. 労働市場制度改革:★★★★ 経済産業研究所の研究報告。バランスのとれた専門的なサーベイだが、ほとんどの読者には編者の論文で足りるだろう。
  2. 日本的雇用システム:★★★ これも専門的な論文集。歴史的な解説はくわしいが、理論的な分析はほとんどない。
  3. たった1%の賃下げが99%を幸せにする:★★★
  4. 「雇用断層」の研究:★★★ データを一通り見るには便利だが、分析や提言が弱い。
  5. 反貧困―「すべり台社会」からの脱出:★★★
  6. 雇用はなぜ壊れたのか(ちくま新書):★★ 法学の話と経済学の話がごちゃごちゃに並んでいて、何がいいたいのかわからない。
  7. 大失業時代(祥伝社新書):★★ 統計データを並べただけ。
  8. 雇用崩壊(アスキー新書):★ これもいろいろな人の意見を雑然と並べただけ。
  9. 雇用大崩壊(生活人新書):★ 雇用についての分析もデータもないリフレ派の宣伝。
  10. 労働再規制(ちくま新書):★ 最悪のひとこと。

1冊だけ読むとすれば、ここにあげた最近の本より『日本的雇用慣行の経済学』をおすすめする。1997年の本だが、経済学の標準的なフレームワークで「日本的」とされる雇用慣行の制度分析を行なっている。

なぜ著者名が入っていないのかが不思議ですが、とりあえず鶴光太郎・水町勇一郎樋口美雄編著『労働市場制度改革―日本の働き方をいかに変えるか』は多岐にわたる論点を包含した面白い本だとは思います。池田先生は鶴先生の論文がお気に召したようですが、最近の鶴先生はここまでではなく、少しトーンが変わっているようですが…。
仁田道夫・久本憲夫編『日本的雇用システム』はなかなか興味深い本です。特に第6章の「人事部」ってのが私にはなんとも…。
城繁幸『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』このイカサマ師本が星3つなんですか。まあ、読んでないから本当はすばらしい本なのかもしれませんが。みずほ総研『「雇用断層」の研究』これも未読。湯浅誠『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』これが星三つでいいんですか先生?
そして大内伸哉『雇用はなぜ壊れたのか』。リーガルマインドあふれる好著だと思います。これに対する「法学の話と経済学の話がごちゃごちゃに並んでいて、何がいいたいのかわからない」というコメントはいかにも池田先生らしいですね。本当はこういう法学者を経済学者は大切にしなければいけないと思うのですが。というか、もののわかった労働経済学者は現にこういう労働法学者を大切にしていますよね。
門倉貴史『大失業時代』これも著者名を見ただけで読む気になりません。私にだって偏見はあるんです(笑)。アスキー新書編集部編『雇用崩壊』これも未読。田中秀臣『雇用大崩壊―失業率10%時代の到来』著者の主張に100%賛同するわけではもちろんありませんが、しかし有益な内容も多い本だと思うのですが…池田先生はとにかく田中先生と「リフレ派」がお嫌いなんですね。五十嵐仁『労働再規制』私はまったく読む気になりませんが、池田先生は本当にお読みになられたのでしょうか?まあ、著者名を見ただけで池田先生にとっては「最悪のひとこと」であることは容易に想像できるでしょうが…。
どうもこれを見ると、池田先生のアタマの中にあるのはひたすら「中高年正社員のクビを飛ばして失業させたい」という一心なのではないか?と思えてしまいます。それに結果的に一致するものであれば右でも左でもイカサマでも何でもこいと…。
そしてそして、意外にも?いや意外でもなんでもないと思いますが、「1冊だけ読むとすれば、ここにあげた最近の本より『日本的雇用慣行の経済学』をおすすめする」というのは私も全くもって同意見です。この本は八代尚宏『日本的雇用慣行の経済学―労働市場の流動化と日本経済』で(ですよね?)、私が新任人事担当者に強くレコメンドしている一冊でもあります。ちょっと古いですが、平成12年に私が作ったブックリスト「新任人事・労務担当者に勧めるこの10冊」http://www.roumuya.net/books/shin-nin.htmlでも2番めにあげています。他の本は池田先生のお好みに合わないものが多そうですが(笑)、今でもはじめの7冊までは推薦できる本だと思います。増補・改訂版が出ているものも何冊かあります。ただ、八代先生のこの本では、長期雇用慣行は効率的人材育成の面において優れているという正しい理解が示されていますし、タイトルにある「労働市場の流動化」というのも解雇規制の撤廃とかいう話よりは今でいう非正規労働の増加による流動化がメインですが…。

5月4日「社畜はいかにして生まれたか」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/2ee44e16556a8e9c3b182a3a4db4c4eb
またまた、「社畜」なんて佐高信みたいな下品な言葉を使わないでくださいよ池田先生…(社畜のオリジナルは安土敏らしいですが)。しかしどうして池田先生はそこまで長期雇用が憎いんでしょうかねぇ。長期雇用を罵倒するためなら札付きの左翼ブラックジャーナリズムの言説まで持ち出すってんですから。
で、鐘紡の武藤山治を担ぎ出してきて、「鐘紡の武藤山治は「家族主義」をとなえ、医療や年金などのfringe benefitを創設した。そのねらいは熟練工を企業内に囲いこんで自由を奪い、労働市場の競争圧力を弱めることにあった。こうした経営は「日本的経営」の元祖として賞賛されたが、武藤みずから回顧録で述べているように「其動機は決して人道上からでも何でもなかつた。矢張り算盤珠からである」」と書いているのですが、たしかに「熟練工を企業内に囲いこ」むこともねらいだったでしょうが、それは徐々に「熟練工が外部で希少なら、内部で作れ」というねらいを併せ持つようになったわけです。池田先生の議論からは例によってそこが抜け落ちています。

5月5日「雇用の調整メカニズム」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/1d2ad3efc240ee1992fcb2203ed1f9f3
池田先生の著書のご紹介のようですので、そちらを読んでみないとなんともいえないのでしょうが、それにしても「御用組合ナショナルセンターが、総評(現在の連合)である」ってのは、旧総評の人が聞いたら怒るでしょうねぇ。池田先生って、赤旗立ててストライキとデモ行進をしなければ労働組合ではないと思っておられるんでしょうか?(これは冗談です)
さて、池田先生は「需要の変動に対応して雇用調整を行なうメカニズムが、解雇(50年代)、配置転換(60年代)、出向(70年代)、非正社員(90年代)と変化してきた」と整理されているのですが、60年代の高度成長期には雇用調整自体があまり必要ない時代でした。この時期はどちらかというと、日本各地に生産・物流拠点ができて、そこへの転勤といった形の配置転換は多かったのかもしれません。むしろ、70年代以降、日本企業が「多角化」「新規事業」などで構造転換をはかったり、ME化などの技術革新が現場に取り込まれたりした際にかなりの配置転換が行われていたと思われます。新規事業を子会社化するのはもう少し後にさかんになったような気がしますが、これはよくわかりません。もちろん、仕入先などで管理職人材が不足している、といった事情での「出向」はよくある話だったでしょうが、人数としては過大評価できないのではないかと思われます。「系列内で過剰雇用を抱えきれなくなり」とか「正社員も社内失業している」とか「80年代まではかろうじて雇用調整のバッファとなっていた系列構造」とか、池田先生はずいぶん出向を過大評価しておられるようですが、これはことによると往々にして「大企業が不要になった管理職を取引先に押し付けている」などといわれることを念頭に置かれているのかもしれません。
ところで、いつもと違って今回の結論は「労働者の選択肢を広げる多様な雇用契約が必要だ」というものになっています。まあ、これはこれで必要だと思います。別に「企業システム全体の問題」というほど大仰なものでもないとも思いますが。
ところで不思議なことにこのエントリはコメントがゼロです。池田フリークの好みに合わなかったのでしょうかね?

5月5日「長期雇用という物語の終わり」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8e87a56fbf231befac1fdc7ba2534235

1.柔軟な労働市場―競争的な賃金―容易な解雇―容易な転職
2.長期雇用―年功賃金―困難な解雇―困難な転職
厚労省が政策を転換して1の均衡を選ぶと宣言し、解雇規制や派遣労働の規制を撤廃するだけで、非正社員の問題は大きく改善する可能性がある。この政策には何のコストもかからないが、おそらく15兆円の補正予算より潜在成長率を引き上げる効果は大きいだろう。

1.はとりあえずアメリカですか?アメリカは元祖ワーキングプアの国で、貧困の規模も格差の大きさも日本の比ではありませんが、それでも「非正社員の問題は大きく改善する可能性がある」と?(まあ、いつでも可能性はありますが)いまの米国経済の惨状をみていると、潜在成長率のほうも怪しいもんだと私のような素人は思うわけですが。

5月6日「会社に人生を預けるな」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6dd504b1a5929d56d7f23b4334d2a705
最初の「最近の終身雇用をめぐる記事に対するウェブでの反応をみると、ほぼ9割以上が賛成という感じだ」ってのをみていきなりフキました(笑)。そりゃあなた、反対意見を削除し続ければ賛成の人しか寄ってこなくなりますって…。
さてこの勝間和代さんの本ですが、先日のRIETIのシンポジウムでも、山口一男先生がこの本をレコメンドしておられました(http://www.rieti.go.jp/jp/events/09040201/pdf/1-C_Yamaguchi.pdf)。すみませんが未読なのですが(笑)、まあ、なにが書いてあるかは見当がつきますし、おそらく大きく違ってはいないでしょう。
まあ、勝間さんのように、アタマが良くて弁舌さわやかで、美人で(ジェンダー的に問題ありですが、現実を否定してみても始まらないので)タフでアグレッシブでバイタリティあふれる人、一言でいえば成功する条件をたくさん持っている人ならそれでいいと思うんですけれどね。世の中には成功する条件をそこそこ持っている人、少し持っている人、残念ながらあまり持っていない人、いろいろいるわけですから。

5月8日「解雇規制というタブー」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/c725353c680d04ae61779bd5cf2f378d
これはもう大型連休終了後のエントリですが、ついでに。

NHKの番組では「物への投資から人への投資へ」と言っているが、日本で人的資本への投資をさまたげているのは、そのリスクをヘッジする手段がないことだ。企業が設備投資するとき、その設備が使い物にならないとわかっても転売不可能で、40年近く使わなければならず、運用コストが4億円以上になるとすると、そんな設備に投資する企業はないだろう。正社員は、そういうハイリスクの投資なのだ。このように雇用のポートフォリオが無期雇用(事実上の40年契約)しかないことが過少雇用をまねいている。このリスクをヘッジする安全弁が、ワーキングプアである。

いや、まあ、「使い物にならないとわかっても」必ず転売しなければならないってものではなく、それなりの賃金でそれなりに使うという手はけっこうあるんですけれどね。柳沢元厚労相みたいで気はさしますが、人間というのはかなりの「汎用機」、しかも投資による成長余力がかなり大きい汎用機なので、いろいろと使い道があるのです。それから、「使い物にならない」の確率が1%で(これは企業の採用眼力の問題)、4億円使えば5億円稼げる投資だったら十分割に合う訳ですし。長期間育てることで大きな利益を稼げる人材になる可能性もあるわけですから、要するにリターンの問題で、「使い物にならないとわかっても転売不可能」とかいうリスクの議論だけしても仕方がないと思うのですが。というか、設備だって耐用年数8年の転売不能な専用機をうまく手入れしてメンテナンスして15年使っている、なんてことはいくらでもあるわけで。
それから、「このリスクをヘッジする安全弁が、ワーキングプアである。」という歯切れが良くて刺激的な表現が池田先生の魅力なんでしょうが、しかし非正規労働がすべてワーキングプアかというと全くそうではないわけで。

5月8日「雇用の常識 「本当に見えるウソ」」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/779b7ebf58514739451a41f9df5e3f8a
どうして池田先生って著者名を書かないんでしょう?ご自身の本を著者名抜きで紹介したら怒り出しそうな気がするんですが、誰か有名なブロガーの方がやってみてくれないかなぁ。
で、これはワークスの海老原嗣生さんの本ですね。リクルートバイアスは強烈でしょうが、ワークスを長年作ってきた人なので、面白いネタがありそうです。読んでみようかな。

…彼が提案するのは、正社員と契約社員の中間の「新正社員」だ。これは正社員のように全国を転勤するのではなく、地域や職種を限定し、その代わり解雇規制を緩和して、事業を縮小するときは解雇できるようにするものだ。これによって契約社員の雇用を安定化できる。
 私は、同じように雇用のポートフォリオを連続にするために、5年とか10年の長期契約を認めるべきだと思う。

ここなんかは、意図や理念はともかく、方法論としては私も賛成です。例によって「その代わり解雇規制を緩和して」というのは海老原さんの表現そのままではないような予感がしますが(予感なので大間違いかも)、まあ雇用形態の多様化も広くとらえれば解雇規制の緩和のひとつといえるかもしれません。

5月9日「大失業 減給危機」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/b35120238e0974ae789d00b49d6d3fc8

…労働者の究極の自衛策は、起業(self-employment)である。それを促進する上でも、正社員の過剰保護をやめるべきだ。正社員が絶対安全だと思っているかぎり、起業は起こらない。もう一つは、退職金・社宅などの社員を囲い込む制度に課税し、年金をポータブルにして、福祉システムを企業から中立にすることだ。企業の福利厚生を行政が補助することによって福祉のコストを抑えてきた「日本型福祉システム」は、もう維持できない。労働者を会社のくびきから解放して自立させることが、日本経済がどん底から立ち直る第一歩である。

全然自衛策になりませんって。起業は成功するより失敗するほうがずっと多いんですから、自衛になるわけがありません。「労働者を会社のくびきから解放して自立させる」なんて、そんなことができればこんな楽なことはありません。もしそれができるなら、企業なんかなくなって、全員が起業して独立営業している社会になることでしょう。そんなことできるわけありません。
ところで、これは企業は福利厚生をやめて、福祉は国が全部やるということでしょうか?かなりの「大きな政府」で、どことなく池田先生のイメージに合いませんが…。で、正社員のクビをどんどん飛ばして雇用を不安定にすれば、とりあえず起業するしかなくなって、成功する奴はそれでよし、起業すら成功させられない社会のお荷物は国が福祉で面倒みますよと、こういうことなんでしょうかね?まさかそんなことはないか。

5月10日「「勤勉革命」を超えて」

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/af7e965f848079462718c38872fb7ecd

…与えられた仕事に「額に汗して働く」のはもうやめ、主体的に仕事を選んではどうだろうか。起業というのは、多くの人が誤解しているように金もうけではなく、自分の好きな仕事をする生き方なのだ。
 それはGDPベースでは高い成長率を実現しないかもしれないが、人生の目的は経済成長ではなく幸福だ。日本国民の一人あたりGDPはここ50年で7倍になったが、幸福度は2.9から2.6に低下した。もうそろそろ会社に売り渡した時間を取り戻し、自分の人生を自分で決めてはどうだろうか。30日のシンポジウムは、そういう新しい働き方を考える場にしたい。

それでうまく行く人は、そうすればいいだけの話だと思うんですけどね。富士通で数年働いた経験をもとに暴露本を書き、あとはイカサマ言説を垂れ流すだけでも喰っていけるんですから、案外うまくいくこともあるのでしょう。そういう人生がいいならそうすればいいわけで。で、私としては、自分はそれではうまくいきそうもないな、と思う人は「額に汗して働く」というのも立派な人生だと思っているわけですが、まあ成功した人がそういう人を罵倒して楽しいのならご自由にどうぞという感じです。というか、これって村上龍13歳のハローワーク』と激しく既視感なんですけど…。こういうシンポジウムで人が集まっちゃうんですから、けっこうニーズはあるんでしょうね。