訃報

日本的経営の研究で知られる経営学者のジェームズ・C・アベグレン氏が二日午前三時八分、前立腺がんのため東京都千代田区一番町一八ノ二〇一の自宅で死去した。八十一歳だった。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は妻、裕子さん。
 シカゴ大で博士号を取得後、一九五五年に来日。六五年、ボストン・コンサルティング・グループの設立に参画。上智大教授を務めたほか、現在、アジア・アドバイザリー・サービス会長や日経サイエンス取締役。日本的経営論を研究した著書も多く、五八年には「日本の経営」を出版。「終身雇用」「年功序列」という言葉の生みの親としても知られる。
(平成19年5月2日付日本経済新聞夕刊から)

労働研究者、といったらご本人に怒られるかもしれませんが、しかし、R.ドーア氏とならぶ大物親日・知日労働研究者であったと思います。心からご冥福をお祈り申し上げます。