ストライキしてる場合なのか?

 日本航空グループの9労組のうち最大のJAL労働組合を除く8労組は20日、4月実施予定の賃金カットを撤回するよう求める要求書を会社側に提出した。8労組は賃金カット撤回を春季労使交渉の要求の一つとしても掲げているが、会社側との主張の隔たりは依然大きい。22日の労使交渉の結果次第では23日にストライキに突入する可能性もある。
 要求書を提出したのは日本航空乗員組合、日本航空機長組合など8労組。会社側が提示した賃金平均10%削減案に改めて反対すると同時に、2日発表の中期経営計画に盛り込んだ設備投資計画の見直しや、機体整備の海外委託の縮小を主張。会社側に交渉を申し入れた。
 8労組のうち3労組は、春季労使交渉が不調に終わった場合、23日にストライキを実施すると通告していた。

日航の業績は相当悪いようですし、経営構造にかなり重大な欠陥があるようなので、かなりの経営改革は不可避でしょうし、労働条件も大胆な見直しが必要でしょう。およそ現状維持を求めてストライキを構えるような状況ではないと思うのですが。
まあ、そもそも労働運動よりは政治運動を意図した労組なのかもしれませんが、いかに経営が悪化しても絶対につぶれないと思っているのでしょうか。もちろん、簡単にはつぶれないでしょうが、仮に外部からのなんらかの救済を仰がなければならなくなれば、それこそもっと過酷な合理化が待っているはずで、かえって身のためにならないような気がするのですが…。