ホリエモン逮捕

個人的には憎めない奴だという印象を持っていたので、少し残念ではあるのですが。
とりあえず面白いのは、ここまでの報道姿勢が新聞によって大きく異なること。日経新聞がかなり冷静に捜査の進捗を伝えているのに対し、読売新聞が当初からホリエモン(という愛称も使われなくなり、紙面はもっぱら「堀江社長」となってますが)が悪事を働いた、ということを強調しています。これをみると、「ああ、ナベツネは心底ホリエモンが嫌いなんだな」と妙な感想?を抱いてしまいます。
で、一方の日経については、逮捕で姿勢が変わったようですが、まずはこれについての釈明がほしいのですが。

 北窓開く。ことし社会に巣立つ俊秀はおよそ八十万人。窓の向こうに君たちは何を見ているだろうか。
 何はともあれ、おめでとう。就活にずいぶんと苦労した君たちだ。この先も大変が待ち構えていることを覚悟しているだろう。だからといってリスクをよけるだけが能ではない。リスクの語源はイタリア語のリスカーレ「勇気を持って試みる」だ。
 ライブドア堀江貴文氏は昨秋、ある新聞のインタビューでサラリーマンになろうと思ったことはと聞かれて「一度もないですね。まず、搾取されるじゃないですか。いちばんこき使われて、大卒の初任給が二十二万円とか……」と答えた。
(平成17年4月1日付日本経済新聞朝刊「社説」から)

なにしろ社説ですからね。まだ1年も経たない昨年の入社式の日、全国の若者に向かって社説で「ホリエモンになれ」と訴えたことについて、日経さんはどうお考えなのでしょうかね。お聞かせいただきたいものです。