川喜多喬「人材育成論入門」

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

川喜多喬「人材育成論入門」のクイズへの回答を試みるシリーズです。本日から、32頁の設問に移ります。ここには3問ありますが、まずは第1問。

32頁 問1

シアーズ・ローバックは、通信販売(カタログ販売)の会社として戦前アメリカ一有名であった。しかし当初は、大変有名な競争相手がいた。シアーズ・ローバックは、自社のカタログを競争相手のカタログより小さくすることで、家庭の主婦の間に客を増やした。なぜカタログを小さくするとよかったのか。


通販のカタログですから、それほど大切に扱ってもらえるわけではないでしょう。何冊かのカタログが送られてくれば、「家庭の主婦」はそれにすぐに目を通すとは限りません。ではどうするか?カタログ類をひとまとめにして、とりあえず居間や台所の片隅に重ねて置いておくことが多いのではないでしょうか。そのとき、どのように置くのか?いちばん大きいカタログをいちばん下にして、順に小さいものを上に重ねていくでしょう。さて通販のカタログを見ようかと、そこから一冊取り出すときはどうするか?まずはいちばん上に置かれた小さなカタログを手にとるのが自然でしょう。数あるカタログのなかでいちばん最初に手にされることが多いことの有利さは言うまでもありません。


さて、32頁の第2問です。

32頁 問2

マクドナルドを創業したのはマクドナルド兄弟であるが、実質的に大きなチェーン展開をさせた創業者と言えるのはレイ・ケロックであった。彼が食堂向けの攪拌機の会社のセールスマンであったある時、遠く離れたカリフォルニアのマクドナルド兄弟から数台の攪拌機の注文を受けた。あなたがその時のケロックであったならどうするだろうか。

本文の文脈からして、「起業家の発想」という感じの設問が続きます。