川喜多喬「人材育成論入門」

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

人材育成論入門 (キャリアデザイン選書)

川喜多喬「人材育成論入門」のクイズへの回答を試みるシリーズ、4日めです。どうやら軌道に乗って来ました(笑)。というわけで、まずは本日の設問。

26〜27頁 問4

 イリノイ州シカゴのハーレイ・マシン社は1907年、電気洗濯機を発売した。しかし電気洗濯機の市場はなかなか大きくならず、ようやく1930年代になって成長軌道に乗った。なぜ、電気洗濯機はなかなか売れなかったか。


電力供給ネットワークの整備が進んでいなかったから。電気洗濯機の発明当時は、家庭で電力を利用しているのは一部の富裕層に限られていました。欧米の富裕層では、洗濯は使用人の仕事であり、多くの雇主は使用人のためにわざわざ電気洗濯機を調達する必要を感じなかったのでしょう。使用人を持たない家庭にも電力供給が行き渡るのは1930年代以降で、この頃にはチェンバレンによって洗濯、すすぎ、脱水ができる改良型が作られたことも普及に役立ったものと思われます。ちなみに電気洗濯機を発明したのはアルバ・J・フィッシャーという人です。


それでは明日の設問を。
26〜27頁 問5

 1908年、ヘンリー・フォードはT型フォードを発売する。最初は850ドル。1923年には290ドルまでになっていた。1908年から1927年までに1580万台が売れた。しかしフォードは、ガソリンタンクをフロントシートの下に置くことにこだわった。T型が黒ばっかりだったということもあるが、このデザインのおかげでも売れ行きは止まった。なぜか。

例によって、解答案はまた明日。