- 作者: 川喜多喬
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2004/09/01
- メディア: 単行本
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32頁 問2
マクドナルドを創業したのはマクドナルド兄弟であるが、実質的に大きなチェーン展開をさせた創業者と言えるのはレイ・ケロックであった。彼が食堂向けの攪拌機の会社のセールスマンであったある時、遠く離れたカリフォルニアのマクドナルド兄弟から数台の攪拌機の注文を受けた。あなたがその時のケロックであったならどうするだろうか。
私がどうするかはともかくとして、ケロックはマクドナルド兄弟からマクドナルド・レストランのフランチャイズ権を獲得し、マクドナルド・コーポレーションを設立してチェーン展開を開始しました。当時すでに、ケロックの攪拌機を使ったマクドナルド兄弟のハンバーガー・レストランはカリフォルニア州サン・ベルナルディーノで成功を収めていました。これをみたケロックは自分の機械を使う同様の店舗を地元で自ら展開することを考えたわけです。これが本格的なファーストフード・ビジネスの始まりとされており、ケロックが彼の1号店を出したイリノイ州デス・プレインズのビルは、現在ではくだんの攪拌機も展示される博物館になっているとか。ちなみにこの「攪拌機」は、現在では「マックシェイク」という商品名で親しまれているミルクセーキをつくる機械です。
それでは32ページの最後の問題。
32頁 問3
昔、自動車が町に出始めたころ、馬車業者などの抵抗にあったり、町中を速く走ると危険だという主張があったりして、自動車の速度は、10キロ、20キロなどに制限されていた。そこで、自動車メーカーのカール・ベンツは、市長を誘ってドライブに出かけた。なぜであろうか。結果はどうなったであろうか。
うーん、新しいものに理不尽な規制をかけるのは昔から同じだったのですね。