日本労働研究雑誌1月号

(独)労働政策研究・研修機構様から、日本労働研究雑誌1月号をお送りいただきました。いつもありがとうございます。今年の表紙色は明るいオレンジですね。
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2018/01/index.html
今号の特集は「格差と労働」ということです。元人事担当者である私としてはまずは竹ノ下先生の「管理職への到達をめぐる不平等」が気になったわけですが、大企業において有名大学卒と管理職への異動に強い相関があり、それがその子の有名大学進学と大企業就職・昇進をもたらしているという結論にはああやはりねという感を持たれる向きも多いでしょう。白波瀬先生の「人口構造の変化と経済格差」では、高齢核家族・単身世帯の拡大と引退高齢者の割合の上昇によって高齢層の所得格差が縮小していること、晩婚化にともない親と同居する壮年独身者が7割にのぼり、その多くが非正規就労で親への経済的依存が高まっていることなど興味深い結果が示されています。他にも、浦川先生の論文では格差がウェルビーイングにネガティブな影響を与えることが検証され、神吉先生の論文では労働法が正規・非正規格差をどうとらえてきたかが詳細に検討されるなどたいへん勉強になる内容が多い号のように思われます。