10年程度の休職の制度化と30代の中途採用の実施で足りる

一昨日、昨日と40歳定年制に関する日経ビジネスオンラインの記事を取り上げましたが、思わず昨日の日経朝刊に関連する内容の記事がありましたので備忘的に。

 いったん退職して、その間に培ったスキルや経験をいかして再び同じ会社で活躍する人が目立っている。起業のために退職したものの事業がうまくいかずに再入社した例もある。だが、そうした苦労で得たものが一度働いたことのある会社でこそ役に立つとの声も聞こえる。会社側にも一度退職しても優秀な人材を積極的に呼び戻そうという動きが広がっている。
 「同じ会社で働くだけでは経験できない世界を見られたのがよかった」。情報共有ソフト大手のサイボウズで開発担当を務める嶋敦さん(43)はこう語る。嶋さんは2000年に入社し、ソフト開発などを担当したが、起業を決意して06年に退職。だが、事業は軌道に乗らず、11年10月にサイボウズに再入社した。
…同社は退職した社員の再入社制度を導入している。同制度では35歳以下の社員が転職や留学などを理由に退職する場合、6年以内なら再入社を保証する。「社外でチャレンジした優秀な人材が戻りやすくする取り組み」(同社)という。
 日本コカ・コーラマーケティング本部ウォーターグループマネジャー、小林麻美さん(35)は一度退職してから、業種が異なる会社で働いて再入社した経験を持っている。…小林さんは00年に日本コカ・コーラに入社。マーケティングなどを担当したが、結婚を機に04年にいったん退職した。その後、リクルートに入社し、営業担当として大学向けにオープンキャンパスを企画して回る仕事などに携わった。「マーケティングと違って、立場の違う社外の人と多く会う仕事で戸惑うことが多かった」と話す。
 リクルートに入社してから約2年後、マーケティングの仕事に戻りたいとの思いが強まり、日本コカ・コーラのかつての上司に連絡。面接を経て、07年秋に再入社した。日本コカ・コーラは一度退職した社員の再入社を促す制度は導入してはいない。だが、かつての上司が人事担当に話をつなぎ、以前の活躍が評価されたことも、再入社できた理由のようだ。
平成24年11月6日付日本経済新聞朝刊から)

ほらね、なにも40歳定年制にしなくても、10年程度の休職の制度化と30代の中途採用の実施で足りるんですよ。