ひとこと

ええと、ということで(どういうことだ?)私もTPPに関連してひとこと(笑)。野田首相がTPP交渉参加に舵を切ったということで、連合が昨日、「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)に係る総理会見についての談話」という事務局長談話を発表しました。
http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/danwa/2011/20111114_1321251441.html
内容は上記リンク先をごらんいただくとして、私としては最重要のポイントは「わが国の経済成長と雇用創出はもとより、アジア太平洋地域における公正で持続可能な発展」「中核的労働基準の遵守」「アジア太平洋地域における公正で持続可能な発展及びディーセント・ワークの実現」ではなかろうかと思うところ、やや他の論点に埋没気味に感じられていささか物足りなく思われました(こんなこと書くとまた怒られちゃうんだろうなあ)。
なにかというと、もちろん国内の労働条件を心配するのも当然ですが、それ以上に他国のレーバー・ダンピングは絶対に許さないぞという決意を示してほしかったと思うわけです。実際問題として結社の自由もない国からの輸入品との競争で国内雇用が失われている(まあその典型的な大国は今回の交渉には入っていませんが)わけで、ここは労働運動が大いに声をあげるべきところではないかと思うわけです。まあ当然そういう問題意識はあると思うのですが、わが国の輸出品に対する米国の労組の反応に較べるとずいぶん紳士的だなあとかねがね思ったりもしています。紳士的であること自体は悪いことではないのでしょうが…。