国際労働基準と持続可能性に配慮した調達ハンドブック

 久々にオフィスに出かけて郵便物を回収いたしました。ということでこの間のいただきもののお礼です。お礼が遅くなってしまいましたがそのような事情ですのでご容赦いただければと存じます。

 日本ILO協議会の熊谷謙一さんから、東京オリパラ組織委員会(TOCOG)と国際労度機関が共同で製作した『国際労働基準と持続可能性に配慮した調達ハンドブック』をお送りいただきました。ありがとうございます。
www.ilo.org
↓こちらに全文があります。
https://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/---asia/---ro-bangkok/---ilo-tokyo/documents/publication/wcms_735666.pdf
 
 TOCOGはILOとの間に東京2020大会の準備・運営を通じてディーセント・ワークを推進するための協力に関する覚書を締結しており、大会のデリバリーパートナー(スポンサー、サプライヤー、ライセンシーなど)における社会的責任ある労働慣行を通じて、多くのより良い仕事の創出を促進し、全ての人に対するディーセント・ワークの達成に寄与することを目指すとしています。これはもちろん持続可能な開発目標(SDGs)の実現にも貢献するものとされています。
 その一環として作成されたのがこのハンドブックで、内容的には2020東京大会に関するものはなく、国際労働基準とはなにか、それに則ったサステナブルサプライチェーン・マネジメントを実施するにはどうすべきか、といったことが解説されています。調達先での児童労働や過重労働、強制労働など国際労働基準違反により調達元が厳しい社会的批判を受けるという例も増えている中、時宜を得た取り組みといえると思います。