ソディック

今朝の日経新聞に賃金カットのニュースが小さく出ていました。

 ソディックは二十六日、正社員三百三十人すべての給与を三―二〇%削減すると発表した。期間は十二月一日から一年間。社員の九割は一〇%の削減幅となる。二十六日から十二月九日まで希望退職も募る。規模は今後詰める。退職は十二月三十一日。企業の設備投資が急速に冷え込み、主力の放電加工機需要が減少、収益が悪化したため。
(平成20年11月27日付日本経済新聞朝刊から)

ソディック東証2部上場、技術力が売り物の放電加工機メーカーで、本社と研究所は横浜市仲町台、主力工場は福井県坂井市にあるほか、中国(2か所)・タイにも工場進出しています。
同社のウェブサイトによれば、従業員数は20年3月末に単独で184人、連結では3,600人超となっており、「正社員330人」というのがどの範囲のどういう数字なのかいまひとつ明確ではないのですが、まあいずれにしても正社員は全員が対象ということなのでしょう。詳しいことはわかりませんが、3-20%の削減ということですが、9割は10%ということですから、基本は一律1割カットで、新入社員が3%で大幹部は20%といった特例あり、といったところでしょうか。
で、このソディックという会社、うろ覚えなのであまり自信はありませんが、たしか7〜8年前くらいに経営危機で定昇凍結・賃下げ、希望退職などを実施し、3年くらい前に賃金は元に戻した、ということで話題になったような記憶があります(自信なし)。業績が悪くなると労働条件を引き下げ、良くなると元に戻すというのは、柔軟性が高いといえばいえるでしょうが、だったら基本給はそれなりに低くしておいて調子のいいときは賞与ではずめばいいじゃないかと言いたくもなります。労働組合はないようですが、それにしても社員はなんとも言わないのでしょうか?あるいは、もともとそういう会社だと割り切って入社しているのか…。まあ、人材確保のためには賃金水準を高く見せる必要があるということかもしれませんが、それはそれでいささか詐術めいているといったら失礼でしょうか…?