ファイザー研究所、EBOへ

今朝の日経から。

 製薬世界最大手、米ファイザーの中央研究所(愛知県武豊町)が来年4月にも研究者らの出資による新薬開発のベンチャー企業として独立する。米本社が閉鎖を決めたことから、約80人の研究者が中心となって新会社を設立し、研究施設や新薬候補物質などの資産を譲り受ける。国内外の投資ファンドからも資金調達する考え。日本では例が少ない従業員による企業買収(EBO)によって再出発する。
 新会社には研究者らが経営の主導権を握れる比率を出資する意向で、社長は現在研究所長の長久厚氏で調整中。ファンドから運転資金3年分にあたる100億円前後を調達する計画で、交渉を進めている。事業が軌道に乗った数年後の株式上場を視野に入れる。
(平成19年9月21日付日本経済新聞朝刊から)

製薬会社のエンジニアなら、転職もそれほど困難ではないと思うのですが…。職場を守るためにここまでやるというのは、リーダーの行動力もさることながら、組織としてもよほどしっかりしていたのでしょう。