RIETI政策シンポジウム「雇用・労働システムの再構築:創造と活力溢れる日本を目指して」

標題のシンポジウムのパネルディスカッションに出講することになりました。

詳細はこちらになります。
http://www.rieti.go.jp/jp/events/10041301/info.html

 一昨年秋の世界的な金融危機・経済危機の広がりを受けて日本経済も極めて大きな経済収縮を経験し、雇用情勢は昨年夏には失業率が既往ピークを更新するなど稀にみるスピードで悪化しました。最近の景気の持ち直しにより、更なるスパイラル的悪化には歯止めがかかりましたが、雇用情勢が依然として厳しい状況であることには変わりありません。こうした中で、現在も雇用の安定、セーフティネット充実を目指した緊急・応急的措置が策定・実施されているところですが、「危機後」を見通した雇用システムや労働市場の「かたち」は必ずしも明らかではありません。雇用・労働の分野における「出口戦略」の検討とともに、人口減少社会の到来、高齢化の急速な進展の下では、高齢者や女性を含めた労働参加の促進、産業構造の転換の中で生産性が高い分野への労働移動が大きな課題であります。
 以上のような問題意識の下、本政策シンポジウムは、創造と活力溢れる日本を目指すために必要な雇用・労働システムの再構築について焦点を当てます。第一部では、雇用危機に対する短期的対応や労働市場の二極化問題を皮切りに、高齢化・健康と労働供給、労働再配分・雇用創出と経済成長、グローバル化と雇用などの関係などについて報告・議論を行います。第二部では、学界、企業、労働、民間シンクタンクを代表する有識者にお集まりいただき、足元、雇用情勢の現状、政策対応の評価とともに、産業政策・成長戦略といった中長期点な視点から雇用創出、人材育成、雇用・労働システムのあり方をテーマにパネルディスカッションを行います。

…という趣旨とのことで、プログラムは以下のとおりです。

13:00 - 13:10 開会挨拶
 藤田 昌久 (RIETI所長・CRO/京都大学経済研究所特任教授/甲南大学教授)

13:15 - 13:40 総論「雇用・労働システムの再構築:雇用危機と労働市場の二極化への対応を中心に」
 鶴 光太郎 (RIETI上席研究員)

13:40 - 15:15 報告

13:40 - 14:05 報告1「包括的高齢者パネルデータの必要性:労働政策の実証による評価を例として」
 市村 英彦 (RIETIファカルティフェロー/東京大学大学院経済学研究科教授)

14:05 - 14:30 報告2「日本の労働と生産性、経済成長」
 深尾 京司 (RIETIファカルティフェロー/一橋大学経済研究所教授)

14:30 - 14:55 報告3「経済のグローバル化と国内雇用」
 戸堂 康之 (RIETIファカルティフェロー/東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻准教授)

14:55 - 15:15 Q&A

15:15 - 15:35 コーヒーブレイク

15:35 - 18:05 パネルディスカッション

樋口 美雄 (慶應義塾大学商学部教授)

パネリスト:
荻野 勝彦 (トヨタ自動車人事部担当部長)
長谷川 裕子 (連合参与/中労労働委員会委員・全国労働委員会労働者側委員連絡協議会事務局長)
水町 勇一郎 (東京大学社会科学研究所准教授)
矢島 洋子 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 経済・社会政策部主任研究員)

18:05 - 18:10 閉会挨拶
 及川 耕造 (RIETI理事長)

私ごときが出て行っていいものなのだろうか。足が震えそう。