紹介予定派遣

きのうの産経新聞から。

 都内の不動産リース会社で今年4月から派遣社員として働いていた瀬川真実さん(27)=仮名=は、今月から同社の契約社員になった。紹介予定派遣を活用したのだ。
 仕事は、賃貸マンションなどを不動産仲介業者に取り扱ってもらうための営業。今年2月に取得した宅地建物取引主任者宅建)のライセンスをカバンに、猛暑の都心をかけずり回る。
 先月からは、先輩同伴の営業からも“卒業”し、自分だけの担当物件を任されるようになった。総戸数100の大規模マンションだが、瀬川さんの営業の成果もあって、8月末にはほぼ契約が成立した。
 「責任ある仕事を任せてもらえてとても充実してます」。同社には契約社員から約3年で正社員への道が開ける制度がある。瀬川さんは「もちろん狙ってみたいです」と意気込む。
(平成19年9月5日付産経新聞朝刊から)

紹介予定派遣で5ヶ月、契約社員で3年で正社員登用のチャンスあり。働く人も企業もお互いのマッチングを見極めながら長期雇用へとシフトしていくというのは有益な仕組みといえましょう。規制緩和論者は「期待はずれでも解雇できないから企業は採用を手控える、したがって解雇規制を緩和すべし」と主張しますが、現実にはこういう賢明な方法があるんですけどね。