第3セッション「賃金制度の国際比較」

八代報告

八代充史慶応義塾大学商学部教授は外資投資銀行における賃金決定について報告されました。調査会社が賃金水準を調査していて、その結果が賃金決定に大きな影響を与えること、しかしその影響のしかたは国により(というか、人事管理の方針によるのだろうと思いますが)異なっている、ということで、知識としては興味深いものでした。投資銀行の人事管理の実態なんて知らなかったので。なるほど、外部の調査会社が相場を作っているのであれば、たしかに転職の流動性は高いでしょう。

須田報告

須田敏子青山学院大学大学院国際マネジメント研究科助教授からは、英国の主要企業の賃金決定に関する事例をもとにした報告がありましたが、最初に研究に関する方法論が延々と続き、研究者には関心が高いのでしょうが、さすがに私たち実務家にはちょっと・・・という感じでした。