小野報告
小野晶子(独)労働政策研究・研修機構研究員が「有償ボランティアは労働者か?――活動実態と意識の分析から――」と題して発表がありました。有償ボランティアの実態が明らかにされて非常に興味深かったのですが、会場からは「低賃金労働の温床でけしからん」的な程度の低い感想がみられたのは残念。ただ、労災保険の特別加入とかは考えられてもよいのかも。あと、労組法上の労働者にあたるかどうかというのも興味深い論点だと思うのですが、団体交渉で処遇改善を要求するという行動様式をいかにもとりそうもない人たちかもしれません。
金子報告
金子良事氏(東京大学大学院経済学研究科博士課程)は「近代日本の賃金制度と年功賃金の発展」と題して発表されました。これは戦前期の賃金制度の動向についてのもので、歴史の知識としてはおもしろかった、としかいいようがありません。