日本労働研究雑誌6月号

 (独)労働政策研究・研修機構様から、『日本労働研究雑誌』6月号(通巻755号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
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 今号の特集は「ジョブをめぐる2つの論点」で、論点の一つはもちろん昨今の「メンバーシップ型/ジョブ型」をめぐる議論、もう一つは働く人にとっての(自分の)ジョブ、ということです。前者については「メンバーシップ型/ジョブ型」の元祖である濱口桂一郎先生が昭和初期から現在に至るまでの議論と実践の歴史を語られていて、近年の議論については『ジョブ型VSメンバーシップ型-日本の雇用を展望する』の共著者である八代充史先生に譲られています。労働法の観点から職務の特定について検討した鈴木俊晴先生の論文も興味深いものがあります。後者においてはわが国の第一人者のひとりである高尾義明先生がジョブ・クラフティングについて論じておられます。毎月のことながら今号も楽しみに勉強させていただきたいと思います。