がんばれ、中京女子大野球部

全国初の「女子大の野球部」、中京女子大学野球部がこの週末に初の公式戦に臨んだそうです。結果は0対30で大敗。

 昨年末、女子大として全国で初めて大学野球リーグに加盟した中京女子大(愛知県大府市)が8日、愛知県犬山市で、愛知大学野球リーグ(5部)の初戦に挑み、愛知淑徳大に0-30で敗れた。真新しい白いユニホームを着た選手は最後まで全力プレーしたが、男子との実力差は明らか。厳しい黒星スタートに深沢美和主将(19)は「結果は今の実力として受け止めるしかない。もっと練習して、まず1点取りたい」と話した。
 中京女子大は一回にいきなり6失点と圧倒された。ヒットは左前打1本だけで、計17三振を喫した。試合は連盟の特別規定により8回で打ち切られた。
 昨年4月に創部した中京女子大は1年生7人を含め14人がベンチ入り。加盟時に不安視する意見もあったため、春季リーグはオープン参加で秋季リーグから正式に参戦する。
 樋口一則監督は「課題が見えた。練習不足を解消できれば、1勝も近いはず」と前向きに話した。
(平成18年4月9日付毎日新聞朝刊から)

スコアカードはこういうものだったようです。
愛知大学野球リーグ5部(8日・名古屋経済大)
中京女子大 00000000|0
淑徳大   60723210X|30
 (8回特別規定により終了)
(中)伊藤、深沢―奥田 (淑)田烏―南
主なスタッツは攻撃が1安打、17三振、守備は被安打26、被盗塁27、失策8、奪三振1とのこと。特別規定というのは時間制限で、2時間30分打ち切りというもの。
いかに最近の男子が軟弱とはいっても、大学の野球部に入るような男子はさすがにそれなりでしょうから、女子ではなかなか太刀打ちできないでしょう。なんとかあと数チームできて、女子リーグが作れるようになれば拮抗した試合になるでしょうし、普及も進むのではないでしょうか。
それでも、主将が19歳ということは1年生と2年生だけのチームなのでしょうから、貸すに時をもってせよというところでしょうか。オープン戦では得点もあげているようなので、「まず1点」はこの試合の印象ほどには遠くないかもしれません。
サッカーだって十年前には女子がオリンピックに出る時代が来ると思っていた人は少ないでしょう。最近では少年野球チームに女子がいるのはそれほど珍しくもなくなっているようなので、案外女子野球もこれからどんどん拡大してくるかもしれません。それには男子に勝って注目を集めるというのが第一でしょう。当分の間は厳しい試合が続くでしょうが、パイオニアとしての誇りを持って、あきらめず、投げ出さずに続けて、後輩へとつなげていってほしいと思います。