実践・変化する雇用社会と法

本日は宣伝です。以前も書きましたが、晴れて先月末に出ました。

実践・変化する雇用社会と法

実践・変化する雇用社会と法

人事労務管理の実務に関する法律問題についてQ&A形式でまとめた本はたくさんあります。この本も体裁だけみればこうした本と似ていますが、しかし内容は大きく異なっています。
この手の本のほとんどは、すでに確立した判例法理について、判決をもとに設問・事例を設定し、それに対して判決に沿ったその時点での「正解」を紹介するというものではないかと思います。したがって、どの本をとっても似たような設問と回答が並んでいます。
しかし、実務家が本当に知りたいのは、こうした本には載っていない、まだ判例法理が確立していない問題について、どのように対応すればいいのか、ということではないかと思います。
この本は、そのような「実務家が本当に知りたい、困っている」事例を設問として設定しています。したがって、判例などで結論の出ていない問題も多く含まれており、それを前提にどのような法的問題点があるのか、人事労務管理の留意点はなにかといったことが記述されています。似たような本をすでにお持ちの方にも、おおいに参考になる、役立つ本としておすすめしたいと思います。
ちなみに、私も共同執筆者のひとりとして、回答を5本書きました(設問も6〜7本作ったと思います)。本にはどの回答を誰が書いたのかは掲載されていませんが、さて、私が書いたのはどれでしょう(笑)。