新卒就職広告特集

今朝の日経新聞朝刊の「第二部」は、「新卒就職広告特集」でした。で、そのトップ見出しがいきなり「何ができるのか、何がやりたいのか、自分の考えをはっきり伝える」だもんなぁ。ちなみに記事はサッカーの川淵三郎氏のインタビューです。川淵氏のいわく、

…面接に行って、何ができるのかと聞かれたら、遠慮する必要はない。何ができるのか、何をしたいのかきちんと言うこと。しかし、そういうことが苦手な人が多いのも事実だ。そのために勧めたいのが、本を読むこと、知識を身につけることだ。自分はどう考えるのかという意識を持って、知識を吸収すれば、見識が見につく。そして次は自分の考えを言うこと。
(平成17年11月24日付日本経済新聞朝刊第二部広告特集から)

うーん、まあ、それはそうなのかもしれませんが・・・。


でも、コトはそんなに簡単にはいきませんよねぇ。まあ、サッカーの人の体験談ですから、これを自分にあてはめて真に受ける人がどのくらいいるのかわかりませんが、でも日経の第二部特集(広告だけど)ですから、案外真に受けて「何ができるのか、何をしたいのかきちんと言えないとダメなんだ…」と考え込んでしまう人もいるのではないでしょうか。どうも、「有識者」のこういう不用意な発言が学生さんや大学を混乱させているような気がします。
ところで、この「読書しよう」という意見は、誰かがどこかで似たようなことを言っているのを読んだような記憶があるのですが、記憶違いかな?